激化しつつある
共通ポイントの陣取り合戦
「ポイ活」というキーワードが、女性を中心にインスタなどで話題だという。「ポイ活」とは、ポイント活動の略語で、ポイントを効率よく貯め、節約に生かす活動を言うらしい。
決して新しい手法ではないのに、今なぜ「ポイ活」なのか。可処分所得がなかなか増えない埋め合わせに、1円でも得したい意識の現れか、それともポイント役者が出揃ったということだろうか。
古くて新しいポイントが世間の注目を浴びていることと、TポイントやPontaなどの「共通ポイント」の陣取り合戦が一層激しくなってきたことはリンクしているのかもしれない。今年に入って、各陣営は独自の戦術に打って出ている。
楽天スーパーポイントは2018年4月からビックカメラ店舗でポイントが貯まるようになった。さらに6月からはポイントを利用した支払いにも対応するという。ポイント付与率は購入額(税込)の5%分が基本と高還元率だ。ただし、貯めるポイントはビックポイント(注1)とのどちらかを選ぶことになる。
さらに動きが目立つのは、ドコモのdポイント。4月30日より、ドラッグストアのマツモトキヨシでの支払いでdポイントが貯まるようになった。今はまだ東名阪エリアの店舗が中心だが、順次全国に拡大するという。6月30日までは、dポイント対応店舗のマツキヨ、どらっぐぱぱす(注2)でdポイントカード(モバイルdポイントカード、dカードプリペイド、dカード含む)を提示すれば100円につき通常1ポイントのところ、3ポイントが貯まるキャンペーン中だ。
マツモトキヨシポイントカードをすでに持っている人は、レジでこれも同時に提示すれば、両方のポイントが貯まる。2種類のポイントの「W貯め」というわけだ。
(注1)ビックポイントは購入額の10%分
(注2)マツキヨポイントは200ポイントたまると、支払いで200円の値引きとして使うことができる。どらっぐぱぱすは都内を中心に展開するマツキヨグループ。