条件(4) 購入タイミングを偏りなく分散できる自動積立が可能か(ドルコスト平均法)

指定した銀行口座などから毎月自動的に一定額を投資してくれる「自動積立」のサービスに対応している商品を絞り込みます。複数の投資信託を購入した場合、それぞれに決まった割合でお金を積み立ててくれるサービスもあります。コンスタントに同じ金額を積み立てるドルコスト平均法を実現するには必須の機能です。SBI証券では「取扱取引」で「積立」にチェックを入れます。

条件(5) 複利パワーを引き下げる分配金のしくみが入っていないか(あるなら再投資)

最後は分配金です。分配金は発行されてしまえば、たとえもらわなくても税金がかかるので、これもないに越したことはありません。せっかくの複利パワーを削り取られないよう、分配金なしか、なしに近いものを選びましょう。自動的に再投資する機能があれば、税金を差し引いた額をまた投資に戻すことができます。サイトによっては分配金の額ではなくて、「分配金自動再投資あり」などを選ぶ場合もありますが、SBI証券では「決算頻度/分配金額」で「0円」をクリックします。

そのほかにも「いくつかの条件」で絞り込むとベター

さあ、これで「何もしない」派のための条件設定は終わりました。ここからさらに、安全対策として見ておいてほしいのが、純資産と運用実績です。また為替レートの変動リスクを回避するための「為替ヘッジ」などについても知っておくといいでしょう。

それ以上先のより具体的な商品選びの手法については、『最高の家計』でコンパクトにわかりやすく説明してあります。ぜひ参考にしてみてください。

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ここまでが「自動積立用のインデックス投信」を選ぶために必要な情報です。それ以外にもいろいろな条件が設定可能ですし、こだわりだせばきりがないのですが、あとは無視してしまっても、ほとんど大きな問題にならないと思います。

どの会社の商品がいいかなどもあまり気にする必要はありません。基本的にはインデックスに連動して値動きするだけの商品なので、ファンドマネジャーの手腕や会社ごとの方針もほとんど関係なく、運用成績も大同小異です。違ってくるとすれば、信託報酬などの手数料くらいですから、最後は手数料を決め手にするのが合理的です。