条件(2) 購入時手数料や信託報酬などの手数料が低めに抑えられているか(低手数料)
次の手数料は、利回りの良し悪しに直接響いてくるため、非常に重要です。投資信託の手数料には、大きく分けて購入時手数料、信託報酬、解約時信託財産留保の3つがあります。
まず購入時手数料は「無料(0円)」を選ぶようにしましょう。なお、SBI証券では「買付手数料」という名称になっていますし、販売時手数料などと呼んでいる会社もあります。また、購入時手数料がない商品のことをノーロードといいます。
次に、信託報酬ですが、これはできれば0.50%以下が望ましいと思います。とはいえ、あまりに低い数値を設定してしまうと、商品が絞られすぎてしまうため、差しあたっては1.00%以下を目安にしましょう(絞り込んだあとに、信託報酬が低い順に並べ替えます)。SBI証券の場合であれば、「1.08%以下」というところにチェックを入れます。
解約時信託財産留保は、投資信託を解約するときに取られる手数料です。これも無料に越したことはないですが、あったとしても0.1%以下がいいと思います。解約時信託財産留保は、購入時手数料と信託報酬に比べると、あまりわかりやすく書かれていないことが多いようです。忘れずにチェックするようにしましょう。SBI証券の場合も、絞り込み条件としては選択できるようにはなっていないので、確認するためには、画面上部の「手数料等費用」タブをクリックし、「信託財産留保額」の項目を見る必要があります。
条件(3) 短期的な下落に動じないで、平均回帰を待てる長期運用が可能か(時間分散)
次に、長期投資できることを確認するために、償還日をチェックします。償還日とは、その投資信託が運用を終了する日のことです。「何もしない」派のみなさんにとっては、償還日の設定のないものがベストです。ただし、ターゲットデートファンドの場合などは、その性質上、償還日が決まっているものもありますので、「10年以上」などの条件を入れるとよいでしょう。SBI証券では「償還まで」の項目で「無期限」を選択します。