日本人にとって炭水化物は
重要な「食物繊維の摂取源」のひとつ

 一例として、この図を見てほしい。

日本人の食物繊維摂取に寄与率の高い食品(g/日)
日本人の食物繊維摂取に寄与率の高い食品(g/日)

 実は日本人の食物繊維源の1位は米、2位はパン類、3位がうどん・中華めん類と上位に主食が並ぶ。

 この3種類の主食からとる食物繊維は、日本人が摂取している食物繊維全体の15%以上に達しているのだ(2016年「国民健康・栄養調査」)。

 米の消費量が多かった1960年当時には、米は1日に摂取する食物繊維の23~24%に達する供給源で(しかも1日当たりの食物繊維摂取量は現在より5g以上多い20gだった)、さらに米は2割を占める最大のタンパク源でさえあったのだ(*6)。

*6 農林水産省「食料需給表」、同「日本食文化テキスト 栄養面から見た日本的特質」などから推計

 白米は100gにたった0.5gしか食物繊維を含まない穀物なのにもかかわらず、である。(下図)

大麦の食物繊維含有量は白米の約20倍、玄米は6倍
大麦の食物繊維含有量は白米の約20倍、玄米は6倍

 これが何を意味するかというと、それだけ量を多くとる主食の果たす役割は大きいということだ。だから、極端な糖質制限を行うと、食物繊維の主要な摂取源を失う危険性もある、ということを忘れないようにしたい。

 逆にいえば、主食で食物繊維量が豊富な穀物をとれば、食物繊維摂取量はぐんと増やせる。つまり、白米の6倍量の食物繊維を含む玄米や、約20倍もの量を含む大麦を混ぜて食べただけでも、その寄与率は非常に大きくなるということだ。