実はたくさんの写真を交えながら、「平成最後の甲子園 少年たちの青春ドラマ」というようなテーマで、日本の高校球児たちの活躍ぶりを紹介した記事が中国で拡散されたのだ。

 中でも抜群に注目を集めたのが、やはり日本で多くの人を熱狂させていた、金足農業高校の活躍である。

「雑草軍団」金足農業が
中国でも多くの人を感動させた

「雑草軍団」と呼ばれた金足農業は、中国でも多くの人たちを感動させた。紹介記事の主な内容は以下の通りだ。

 チームには「怪物」と言われた吉田輝星投手がいること、金足農業高校は農業や畜産などを学ぶ農業の専門学校であり、「リンゴを盗んだ奴は停学、梨を盗んだ奴は退学、豚をいじめではいけない」などの校則があること(リンゴよりも梨の方が価値があるのが不思議らしい)、雪が積もる厳しい環境の中で長靴を履きながらチームメートを背負って練習していたこと、吉田投手の父親も金足農業の野球部OBであり、父の夢である甲子園出場を息子が実現したこと、ある選手が秋田県大会決勝の前日、ニワトリに「明日、がんばってくるからな」と話しかけたこと、全力で校歌を歌う時の「のけ反り」は当初は滑稽と見られたが徐々に日本人の涙を誘い最後は感動的ですらあったこと、強豪校である大阪桐蔭との決勝戦前には、大阪桐蔭を戦車、金足農業をトラクターに例えた「戦車vsトラクター」の画像がSNSで出回ったこと、秋田から大阪までの航空券は完売し臨時便まで出たこと、秋田県民がテレビの前に釘付けになり、農作業などの経済活動が停滞したこと……。

 そして、決勝戦では敗れはしたものの、「決勝戦の後、秋田と甲子園の上空には同時に虹が現れ、ドラマチックで不思議な光景となった」など、さまざまなエピソードが非常に細かく紹介されていた(これらの記述の中には、日本の読者から見るとかなり真偽が疑わしい部分もあるかもしれないが…)。

 中国でも多くの人がこのような記事を読んで、SNSで幅広い層に拡散され、数えきれないコメントが寄せられた。