ひっくり返すことで思考の枠組みが取り払われる

風間昭男
(株)NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部・エグゼブティブコンサルタント
かつて、中沢氏とともに、戦略コンサルタントとして、数多くのクライアント企業の戦略立案に携わった。中沢氏が「idea Picnic」を作り上げるプロセスで、多くの示唆を与えた。

――そしてそれを、ステップ3の「ネガポジ変換」でひっくり返すわけですね?

中沢 そうです。「書店が遠い」という不満なら、「書店が近い」とネガポジ反転する。あるいは「書店が遠くても大丈夫!」と言ってみる。すると、「何があると書店が近いことになる?」「何があると書店が遠くても大丈夫なの?」という質問が生まれます。この「問いかけ」がステップ4です。

 ここまで来ると、いろいろなことが考えられます。「書店が遠くても大丈夫!」であれば、「移動書店が定期的に街を回る」なんてアイデアが出るかもしれません。あるいは、「重くても大丈夫!」と考えてみれば、重い方がうれしいのかもしれない、じゃあ重い方がうれしい理由を考えよう。重い方が筋肉を鍛えられる……「筋トレ読書」とか(笑)。あるいは、重量感のあるすごい装丁のオーダーメイドの本なんてのも、需要があるかもしれないですよね?

 とにかく、「本が売れない、どうするんだ?」と漠然と言われても考えづらくて思考停止になってしまうけれど、このネガポジ変換のステップを踏むと、今まで固定化されていた思考の枠組みが取り払われ、“アイデアの素(もと)”が一気に生まれるんです。