その子のレベルに合わせた「現在地」で反復練習させる
基礎の習得には反復練習が欠かせません。野球なら、最初はキャッチボールや素振りの反復練習、次にはノックや打撃の反復練習というように、少しずつやることのレベルを上げていきながら、しっかりした基礎を身につけさせます。
同様にVAMOSでも、基礎の反復学習を、その子のレベルに応じてやっていきます。このときに、レベルのステップが細かく分解されていると「自分はどこから反復練習をすべきか」という「現在地」がよくわかります。
下にあるのは、VAMOSで用いる「計算の64ステップ」です。
見ていただくとわかるように、掛け算だけでも6段階に分かれています。たとえば、「23×7」「47×6」といった2桁×1桁の掛け算が素早く解けない子に、2桁×2桁をやらせたら、なおのこと長い時間がかかります。もちろん、正答率も低くなります。
こういうときに、「みんなが2桁×2桁に進んだんだから」と無理にやらせるのは得策ではありません。とにかく2桁×1桁の掛け算を徹底して反復し、身につけさせて、それから次へと進むほうが結果的に学力はアップします。
女の子は算数や理科など計算が入る教科が苦手な傾向にありますが、この64項目を徹底して反復学習することは非常に重要な基礎づくりとなります。