事実、先月中国で公開された「2018年中国女性職場現状調査報告」では、全国範囲で31の省市のさまざまな職業男女を調査した結果、女性の平均収入は男性より22%少なかった。

 報告では、初任給は男女が同じでも、その後の昇進でもだんだんと差が出てくる。いわゆる「ガラスの天井」が存在するのは、日本と変わらないのだ。

 また家事に費やす時間は女性が男性より15%多いとの結果が出ている。最近は、3月8日の「国際女性デーを祝う行為そのもの」が女性差別であるとの声が出てきている。

「女性は美人の方が得」という事実においては、中国は日本以上である。実際、多くの職場では能力より容姿が重視される傾向にある。

 例えば、企業間接待の席で、きれいな女性を座らせておもてなしさせるのは、ごくごく普通の光景である。ゆえに近年、大学を卒業しても就職がなかなか決まらない「就職難」の状況下において、女子大学生が最初に行う就職活動の一つは整形だと言われるほどだ。

結婚を控えた女性は
募集条件で除外されることも

 中国では、大学を秋に卒業し、入社する。このため、美容整形のクリニックは夏休み中が混雑し、稼ぎ時である。また就職試験の面接の時には、「彼氏はいる?結婚の予定は?子どもはいつ?」などと、近年の日本ではアウトな質問でも堂々と聞かれる。

 募集条件には「結婚予定がある方は除外」との記載も多い。

 その理由は言うまでもない。入社してすぐ結婚し、妊娠・出産で会社を休むことを避けたいのだ。

 最近は、たとえ結婚して子どももいるという人でも、一人っ子政策が緩和されてから、企業の人事担当者は「第二子は?」と聞くようになったとも伝えられている。

 産前産後の休暇は最長120日間であるが、企業によってはこれよりも短く設定している場合も少なくない。実際、育児休暇から職場に戻ったら、以前にいたポジションには戻れないケースが多い。