日本の若者は「内向き」か

「内向き」という言葉をよく耳にする。最近では欧米やアジアの友人たちも「Uchimuki」と言い、日本の政治や経済、社会、外交などあらゆる分野を心配するくらいだ。

 しかし、私は、帰国したときに同世代と話をすると、海外の友人や国内外のメディアが言う「内向き」の現状は、必ずしもその通りではないと気づかされる。

「大学生のうちにから海外で勝負をしてみたい」「就職前に世界一周して、見識を深めてみたい」という学生もいる。なかには「大企業に入社するのではなく、シンガポールで起業し、世界一の企業にしたい」という野望を語る者もいる。

 意識の高さ、成長への姿勢という意味では、日本の若者の持つポテンシャルは決して世界の若者に劣っていない。問題は、日本の若者を取り巻く、制度や認識が現状に追い付いていないことだ。

若者の突進を邪魔するな

 失礼を承知で申し上げるが、既に社会の第一線で活躍する大人たちは、若者の突進力を邪魔するのではなく、若者が伸び伸びと自己表現できるようなプラットフォームを創設すべきだ。若者を後ろから支えてあげること――。そして、時に若者の無謀とも言えるチャレンジをプッシュしてあげること――。それが大人たちの役割ではないだろうか。

 若者にとって大切なのは、制度や観念にとらわれることなく、若者同士で目標を共感し合い、結束していくこと。そして、国内進学や海外留学、起業など、目標達成のための選択肢はたくさんあるということを認識し、挑戦していくことだ。

 さまざまな道に挑戦できるプラットフォームがあれば、日本の若者は、その大いなるポテンシャルを世界の舞台で発揮できると、私は確信している。