フレームワーク30 DAY14 コア・コンピタンス

 経営戦略論の研究家、ゲイリー・ハメルとC・K・プラハラードが1990年代前半に提唱したのが「コア・コンピタンス」という考え方だ。端的に言うと「他社にはない中核的な能力」のこと。彼らは、未来に向け他社と競い合う上で重要なのは、自社の強みを客観的に分析し、競争優位性の源泉を明確化することだと考えた。

 具体例としてホンダのエンジン技術が挙げられている。この技術をベースに、同社は主力のバイクや自動車から芝刈り機、除雪機に至る製品展開を可能としたからだ。

 企業の収益の源泉は、市場での事業の立ち位置や業務効率性ではなく、その中間に位置するコンピタンスで、中でも競争力の大本となるのがコア・コンピタンスだと説かれている。

 プラハラードらは競争上必要なコア・コンピタンスを現在と未来に分けて図示する方法も考案した。自社のコア・コンピタンスが特徴的で、独自性や防御性があるほどその価値は高い。

(週刊ダイヤモンド2017年8月5号「ロジカルシンキング&問題解決法」を基に再編集)