おなら
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おならを減らすのではなく、
多くだすためのレシピを紹介

『おならのサイエンス』書影
『おならのサイエンス』 ステファンゲイツ著 関 麻衣子訳 柏書房刊 1800円+税

 誰もが少しは恥ずかしい経験あるであろう「おなら」。力を入れた時、油断した時、大事な時、突然とやってくる私たちの生理現象だ。まだ音が出るだけなら笑ってごまかせるが、クサい場合は本当に恥ずかしく、目も当てられない。

 生理現象にもかかわらず、恥ずかしいものとしてある意味避けられている「おなら」。これまで、「おなら本」があったとしても、どちらかというと健康よりの本で、腸を改善しておならを抑制するだとか臭いを改善させるだとか、おならは恥ずべきものという前提で書かれていることが多い。

 本書『おならのサイエンス』は違う。おならが出る化学的メカニズム、音がでる物理的メカニズム、食物がおならに変わるまでの生物学的メカニズムまでをも面白おかしく(ただ基本は大まじめに)解説する。しまいには、おならを減らすのではなく、多くだすためにレシピを紹介するなど、著者のおならへの愛情までもにじみ出る稀有な一冊だ。

 目次は、「おならの化学」「おならの生物学」「おならの物理学」「医学的に見たおなら」「おならにまつわるトリビア」など、しっかりポピュラーサイエンスとして成り立っているのが分かる。