インフルエンサーは
人を呼ぶ導線を持っている

 実際、知識のない一般人のつくった動画のほうが、制作会社やテレビ局がつくったものより拡散されていて、YouTuberとして人気者になった人もたくさんいます。
  連載第1回でお伝えした「A/Bテスト」などをおこないながら、自社に制作のノウハウを積んでいくことができます。

 また、自分たちでやってみることで、
「この部分はプロに任せたほうがいい」と実感することもあるかもしれません。
 そうやって、外部の力をうまく借りながら、自社で運営することも可能でしょう。

 では、動画「拡散」はどうすればいいでしょうか。
 これは自社でおこなうことは難しい部分もあります。
(自分たちでおこなうノウハウは当連載で紹介する予定です)

 その場合、何より効果的でおすすめしたいのが、インフルエンサーの力を借りることです。
 イオンファンタジーの成功例のとおり、企業以上の集客力を持つインフルエンサーもたくさんいます。

 インフルエンサーの強みは、なんといっても「人を呼ぶ導線」を持っているということ。
 インフルエンサーの力を得られれば、拡散はより確実に、そして大きなものになります。

 ただし、ただインフルエンサーにお願いすればいいというわけではありません。
 彼らの強みや特性を理解した上で、一緒につくり上げていくというのが、拡散するためには欠かせないプロセスです。

「つくってみたものの、全然反応がない」
「プロに任せてつくってもらったけれど、ほとんど見られてない」

 こういった声をよく耳にします。

 企業のPR担当の方はもちろんですが、個人で「拡散する動画をつくりたい」「たくさんの人が集まるライブ配信をしたい」という方も、制作と拡散の違いについては知っておくとよいと思います。

※次回は「『拡散』は新しいビジネススキル」というお話をしたいと思います。