「ちょっとウチ(わが社)も動画(ライブ配信)をやってみようか」
こう言われたときに、担当者が知っておくと良いこととは?
動画・配信を拡散させるための考え方とやり方を、
インフルエンサーマーケティングの第一人者であり実践者でもある
『バズる動画・ライブ配信 確実に拡散するしくみ』の著者が伝授します。
今回は、企業の成功事例と、制作はだれに頼めばいいかについて。
企業PR・マーケティング担当者必読の内容です。
(編集/和田史子、撮影/増元幸司)
モーリーファンタジーの成功例
株式会社ライバー 取締役会長 ファウンダー
学生時代からネットラジオやニコニコ生放送の配信者として人気を集める。大学中退後、インフルエンサーマーケティングのパイオニアとして様々な企業チャンネルの運営、番組・動画制作を経験。 22歳で株式会社テクサ(現・株式会社ライバー)を設立し、インフルエンサーを起用した効果的なプロモーションと動画・ライブ配信広告を専門に、次世代のインターネットメディアを牽引していく。書籍『バズる動画・ライブ配信 確実に拡散するしくみ』が初の著書となる。
告広(広く告げる。「広告」の逆)による情報の拡散は、どのようなメリットをもたらすのでしょうか。
ある企業の例を紹介しましょう。
流通大手のイオンの子会社であるイオンファンタジーが運営する、小学生以下の子供をターゲットにしたアミューズメント施設「モーリーファンタジー」は、動画を活用して売り上げを伸ばしています。その収益の柱となっているのがプライズゲーム、クレーンゲームなど景品を獲得することが目的のゲームです。
例えば、YouTuBeのチャンネル登録数30万の小学生に人気のYouTuberが、実際にモーリーファンタジーに行ってクレーンゲームに挑戦した動画は、小学生を中心に大人気で、中には100万回以上の再生回数のものが何本もあります。
「YouTuberの○○ちゃんがやっていておもしろそうだから、モーリーファンタジーに行って私もクレーンゲームをやってみたい」となり、ターゲット層に確実に届く動画を活用することで成功を収めています。
ちなみに、小学生の85.6%がインターネットを使用し、うち66.1%が動画を見ているというデータもあり、閲覧時間は1日平均2時間、年々増加傾向にあるのだそうです(内閣府・平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査より)。
こうした数字からも、今や動画が「告広」に欠かせないツールであることは明白でしょう。