コンゴ民主共和国では意外なことがある。手洗いの習慣である。

 東南アジアの多くの地域やアフリカの地域では下痢が多く、外国からの滞在者も下痢予防を気にかけることは多い。

医療施設に設置されている手洗い
医療施設に設置されている手洗い

 実は外国からの旅行者、滞在者も、キンシャサではあまり下痢になることが少ないという。日本人の中でも、外食をしても下痢をしたという話はあまり聞かない。

 多くの現地食のレストランや屋台の食事を提供する場所では、水道がなくても、ほとんどの場合、水の入ったバケツと石鹸が置いてあり、食事の前に手洗いをする習慣がある。

 コンゴ人対象のさまざまな研修をする時も同じであり、食事前には皆、必ず手洗いをする。全体的にはコレラも次第におさまってきており、今後もこのような習慣が継続することを願う。

 エボラ対策でも手洗いが重要な予防として挙げられているが、コンゴの人たちにとって、これは比較的実行可能なことだと思われる。

エボラと区別が難しい黄熱病
予防接種で感染は防げるが…

 エボラと類似しているその他の疾患として、黄熱病がある。野口英世が発見し、この病気で死亡したことは有名である。本疾患があるアフリカ、南アメリカへの旅行の際には、予防接種を受けイエローカードを取得しないと入国できない。また、予防接種を受ければ、かからない疾患でもある。

 以前、黄熱病の予防接種は10年ごとに受ける必要があったが、現在では一度だけ受ければよい。この病気もマラリア同様、蚊の媒介によるウイルス疾患であるが、発熱し、黄疸等を起こし、死亡率の高い疾患である。エボラとの区別は難しい。