ゴルフというゲームには、スウィングづくりだけでなく、スコアメークという大事な要素があります。そこで今回から実戦編として、コースマネジメントに関するテーマを取り上げていきます。

 まずは、空中のハザードと呼ばれる「風」についてです。ボールをまっすぐに飛ばしても、実戦ではそれがナイスショットになるとは限りません。打球が風に大きく流されて、OBや池、バンカーにつかまるかもしれないからです。

 しかも、風が打球に与える影響は予想以上に大きく、ほんのわずかな風でも、弾道や飛距離、落下してからのボールの転がりなどが変化します。ベタピンのショットをつくり出すには、風を正確に読むことが必須条件なのです。

コースの全体図を見て、風の大きな流れをつかんでおく(右)。雲の流れ方を見ると、おおまかな風向きがわかる(左)

 ポイントは、風の「大きな流れ」をつかんでから、「小さな流れ」を読むこと。いちばんわかりやすいのが雲の流れです。空を見上げて、雲がどのように流れているかをチェックすれば、大きな風の流れがわかります。それをスコアカードの裏などにあるコースの全体図に記入しておきましょう。