「飲み食いを控えようと思って飲みの席を眺めていると、若手がガツガツ飲み食いしているのがうれしいんですね。以前なら『あんなに食われてもったいない、負けるものか』と思っていたのが、『いいぞ、若いうちはどんどん飲んで食べて精をつけろよ』と。若手とは万事張り合わずに、たまには見守るスタンスが心地いいというか」(Eさん)

 しかしナイスミドルの心持ちを身につけても、既に大きく育っている胃袋は一筋縄ではいかない。人の飲み食いを見ていると無性に腹が減るのである。最初のうちは忍耐を発揮してただ我慢していたが、さすがに苦しい。そこで水をよく飲むようにした。自宅でペットボトルに水を入れてそれを携帯し、のどが渇いたときや空腹を感じたとき、常にそれを口にした。

「ビールは何杯だって飲めるんですが、水は飲むうちに腹が膨れてくるんです。空腹感が薄まれば人の飲み食いを我慢して見ていることもなくなる。

 日に大体2リットル飲むんですが、心なしか血液もサラサラになってきているような…」(Eさん)

 厚労省も“「健康のため水を飲もう」推進運動”というのをやっているらしく、Eさんの着眼点は悪くなさそうである。水を飲むことで金銭面の節約と、健康面での節制を達成した賢いアラフォーの、賢き戦いであった。

スマートな節約術、至高の境地
一見地味な生き方に隠された神髄

 しかしこうして見ると、賢いアラフォーの節約術とは実に地味である。Fさん(38歳男性・独身)は、節約に精を出しているような印象はないが浪費している印象はそれ以上になく、「貯金もかなりため込んでいるのではないか。あいつなら順当だろう」と周囲から勝手に思われている。