服について考えるのは、めんどくさい。アイテム選びがめんどくさいし、コーディネートもめんどくさい。そんな男性に向けて、書籍『服がめんどい――「いい服」「ダメな服」を1秒で決める』で最短で私服を決める方法を説いた大山旬氏。「これさえ持っておけば間違いない!」という小物選びの理論を伝授する。2月8日 (土) 17時~「二子玉川 蔦屋家電 BOOK」にて同書発売記念トークイベント開催!
トレンドを追う時代は終わった!
人によって体型はさまざまです。誰もが雑誌のモデルのような体型であれば前のめりでファッションを楽しめるのですが、残念ながらそのような人は少数派です。
身長が低い、ぽっちゃり体型、痩せすぎ体型、足が短い……。人それぞれ、少なからず体型のコンプレックスを抱えています。
これらの悩みと服選びは密接につながっています。そして、テクニックでカバーすることができます。自信を持って堂々と服を着られるために、体型カバーの基本をおさえましょう
1 背の低さをカバーしたい
身長で大切なのは、「縦長感を出すこと」です。同じ高さでも、正方形と長方形では、後者のほうが高く見えます。
なるべく横幅のムダをなくして、スッキリ見せることがポイントです。
最近トレンドになっているゆったりのサイズ感よりも、「タイトなサイズ感」を目指すようにしましょう。それだけでも縦長効果を得ることができます。
また、服の柄も活かせます。ボーダー柄は横長に見えますが、ストライプ柄には縦長効果があります。
右のようなストライプ柄のシャツがおすすめです。
2 ぽっちゃり体型をカバーしたい
男性は30歳を越えるとお腹まわりが気になりはじめます。ここでテーマとなるのが、「体型をスッキリ見せること」です。
まず、色選びです。色には「収縮色」と「膨張色」があります。同じ面積でも、白と黒では黒のほうが小さく見えます。
これを服に置き換えると、黒やネイビーなどの濃い色を積極的に着ることで、着痩せ効果が見込めます。ネイビーのトップスにブラックジーンズを合わせるなど、濃い色の中でも微妙に色味を変える配色がおすすめです。
また、服のシルエットも大切です。
あまりにタイトすぎると、体型がそのまま出てしまいます。ややゆとりを持たせたサイズ感を意識しましょう。
右のようなスラックスは、太ももまわりにゆとりがあり、センタープレスが効いているので脚が細く見えます。タイトすぎないものを穿き、体型をカバーしましょう。
3 痩せすぎ体型をカバーしたい
痩せすぎが気になる場合は、上とは逆に、「ボリュームを出すこと」を意識します。
ぽっちゃり体型とは逆に、「膨張色」を積極的に使いましょう。
たとえば、白シャツ、ベージュのステンカラーコート、ホワイトジーンズなど、明るい色を取り入れることで、細い体型をカバーすることができます。
また、「重ね着」をするのがおすすめです。シャツの上に丸首のニットを重ね、その上にジャケットやアウターを羽織ってみる。このように着こなしに「奥行き」をつくることで、ボリュームを出すことができます。
また、実は、脚の太さだけでなく、細さをカバーするときにもスラックスが重宝します。ややゆとりのあるものを選ぶことで、線の細さが隠れます。
4 脚の短さをカバーしたい
最後に、脚の長さについてです。脚の短さにコンプレックスを抱えている男性は多いものです。
ここでは、「錯覚効果」をうまく利用しましょう。
たとえば、ボトムスと靴の色を「黒」で揃えてみます。遠目で見ると、ボトムスと靴が一体化して、脚の範囲が長く見えます。
また、トップスの「着丈」に注意しましょう。裾が長いアイテムは、視覚的に足が短く見えてしまいます。Tシャツやシャツを買うときには、着丈が長すぎないかを必ず確認しましょう。もし長いと感じた場合は、お店でお直しをしてください。
以上、男性が抱える代表的な4大コンプレックスを見てきました。
体型のコンプレックスは、ある程度は服選びでカバーすることができます。
その一方で、あまりにコンプレックスを隠そうと必死になると、かえって悩みが深くなるのも事実です。
自分が思っているほど、人は相手のことを見ているわけではありません。
必要最低限のカバー方法だけを押さえておき、服選びで自信を持てるようにしましょう。