これまで何度もパンデミックは世界の歴史に大きな影響を与えてきた。前述のスペイン風邪は戦力不足を招き、第1次世界大戦の終結を早めたという。今回の新型コロナウイルスは米中貿易戦争にどのような影響を与えるのだろうか。
「日本史」も「世界史」もない
そこにはただ「歴史」があるだけ
『週刊ダイヤモンド』2月15日号の第1特集は、「世界史でわかる 日本史」です。
本特集は、「世界史から日本史を捉え直す」ことで、歴史を「つまらない」とか「興味はあるけど遠い」と思っている人たちの思い込みを覆すことを目指しています。
「群盲象を表す」というインドの寓話があります。象の一部分だけを各々が触っても、それが象とはわからずに意見が食い違うというものです。お互いの話をよく聞いて組み合わせてみると像であることがわかったとか、あるいは第三者から指摘を受けたことでわかったとか、さまざまな形で世界中にこの話は広がっています。
歴史も同じです。日本史を知るためには世界史を学ばなければなりません。日本は独自に歴史を積み重ねてきたわけではなく、直接的にも間接的にも世界と連動しています。
本来は「日本史」も「世界史」も存在しません。そこにはただ「歴史」があるだけです。「日本史」「世界史」という区分けは本来存在せず、教育システムや受験勉強のために便宜上、分けられたにすぎません。それが歴史を学ぶ意欲を失わせているのです。
「想定外」という言葉は、歴史の不勉強による想像力の欠如から発せられます。日常でもビジネスでも何が起こるか分からないこの時代。本特集をきっかけに、あらためて歴史を学んでみてください。読み終える頃にはきっと歴史に対する見方が変わっていることでしょう。何より、あなた自身も「歴史」の執筆者であることを意識しているはずです。
(ダイヤモンド編集部編集委員・クリエイティブディレクター 長谷川幸光)