上下階の騒音トラブル、ゴミ置き場の清掃問題、大雨による浸水、欠陥工事、管理費等の値上げ、大地震の被害……。分譲マンションに住む人にとって、悩みや不安はつきません。
さらに、新型コロナウイルスによる外出自粛で在宅勤務になり住環境の重要性に気づいた人も多いことでしょう。
『マンション管理はこうして見直しなさい』では、「うちのマンションは大丈夫だろうか?」と感じている多くの人に向けて、マンション管理のプロである著者が、イライラや不安、疑問などの問題をわかりやすく整理して、解説。
今回は、「良い管理会社とそうではない管理会社を見分けるポイント」にうちて。自分たちのマンションにとって良いかどうかが大前提です。その上で、担当者や管理員の仕事ぶり、コストと質のバランスなどをチェックしましょう。

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大手で有名だから「良い管理会社」とは限らない

 国土交通省が5年ごとに行っている『マンション総合調査』(平成30年)によると、マンションの管理状況全般に「非常に満足している」が24・9%、「やや満足している」が37・9%で、合計すると6割を超えます。

 マンションの管理状況に満足している理由として一番多いのが「マンション管理業者が良いので」(68・8%)です。

 これを見ると「良い管理会社に頼めばいいんだ」と思いますが、そもそも「良い管理会社」とはどのような管理会社なのでしょうか。実際には大手で有名だからという理由が多いように思います。

 しかし、マンション管理業は労働集約型であり、担当者や管理員によって大きく左右されます。そして、担当者のレベルは、大手で有名なところでもかなりバラツキがあります。

 「良い管理会社」かどうかの大前提は、自分たちのマンションにとって良いかどうかです。世間一般の評判や知名度は関係ありません。