40歳年収が高い企業ランキングの
作成方法とは?
ではここで、今回掲載したランキングの算出方法を解説したいと思います。
今回のデータは、冒頭で少し紹介したように有報で公開されている提出会社の平均年間給与(年収)を基にしています。対象期間は19年1~12月期としました。
ただし、この公開データは各社の従業員の平均年齢がばらばらであるため、本来は横並びで比較することができません。従業員の平均年齢が高いほど年収も高くなりがちだからです。
そこで、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(19年)を基に、8業種(建設、製造、情報・通信、運輸、商業、金融・保険業、サービス、その他)の賃金カーブを多項式モデルによって作成。それを各社のデータに当てはめて、40歳時点の推計年収を求めました。
有報の提出会社によってデータの「クセ」があることは、冒頭で説明した通りです。その際、年収が実態よりも高めに出てしまう恐れについてお伝えしましたが、逆のケースもあります。
有報で公開している年収の算出に、一般社員よりも年収が低い契約社員を含めている場合があるのです。他にも、定年退職者の雇用を積極的に進めているビル管理業系の企業や、地方に本社を構える企業も年収が低くなる場合があります。
こうした事情を踏まえてランキングをご覧ください。
それでは、ランキング11位以降を一挙公開です!