…>KPTを使って分析する
当然、今回のプレゼンでも準備を含めてよかった点はあるかと思います。
まず、「Keep(継続すること)」を書き出します。
メンタルが弱い部下は何かダメな部分があると、それを必要以上に拡大解釈してしまうことがあります。よって、このよかった部分を必ず抽出する必要があります。この順番は間違ってはなりません。何かうまくいかないことがあると、つい「改善点」を探すところから始めてしまいがちですが、よりマイナスのスパイラルに陥る可能性があります。
そのうえで、次に「Problem(改善すべきこと)」を書き出します。
この場合、ダメ出しが目的ではないので、ここで部下を攻撃してはいけません。
ここで攻撃してしまうと、部下はリーダーに怒られない範囲の話しかしなくなります。うわべだけ取り繕おうとします。
部下が話しやすいように、「そうだったか」「確かにね」と話を受け止めながら聞くようにしましょう。
部下の心理的安全性を確保して、すべて出し切ってもらうようにするのです。
出し切らないと、本当の改善点が見つからず、うわべだけの振り返りになってしまいます。
最後に、「Try(新たに挑戦すること)」を書き出してもらいます。
ここでは、次回のプレゼンの際に注意すべきことを部下に出してもらいます。アドバイスをしていくのもいいでしょう。
このTの部分が何よりも大切なノウハウなので、次回、必ず実行してもらいます。
すべて終わったら、KPTをフレーズにまとめます。
「プロジェクト残念だったな。次は結果が出せるように振り返ってみようか。(○)今回やってみてよかったことは何かな?(K)」
「(○)改善したほうがいいのはどの点かな?(P)」
「(○)では次回から新たにやっていくのは?(T)」
このようにKPTを使って分析し、Tの部分をきちんと実行することで、前向きに取り組んでいけるようになるのです。
【ポイント】
これまでのよかった部分を抽出し、次にどう取り組んでいくのかを一緒に振り返る