[問題編]
1. 問題を写す
自分が取り組んだすべての問題をこの「宝物」ノートに書く必要はありません。「あ、この問題は有意義だな」「この解法からは学ぶことが多いな」と思った問題だけでよいです。そういう問題は問題文をしっかりと写しておきます。問題文をそっくりそのまま写すのは、1つには後で見返すときにこのノートだけで完結するようにするため。そしてもう1つは、問題文をよく読む、という習慣をつけるためでもあります。
2. 解答を書く
答えを丸写しするのではなく、これも[定理・公式編]と同じく、何も見ずに解けるようになってから「清書」していきます。
3. 別解を書く
問題を解けたときはいつも別解がないか、を考えてみてください。そして見つかった別解は同じくノートに書いておきましょう。
4. 解法のもとになっている考え方・アプローチの仕方を書いておく
いわゆる解法の類はたくさんあります。高校だけに絞ってもおよそ700ほどの典型的な解法があります。しかし、それらに使われている考え方、アプローチの仕方はそんなに多いわけではありません。本書ではそれらを10個にまとめて第3部でご紹介しますが、実際にいろいろな問題にあたりながら、「あ、この考え方はあの問題でも使ったな」と思う考え方をノートにまとめていきましょう。さまざまな解法に共通して使える考え方はすなわち本質的な考え方であり、それらをつかむことで、数学の力は飛躍的に伸びていきます。