日本列島を襲ったコロナショック。経済から日常生活まで、あらゆるものを激変させた。そんなコロナ禍によるダメージの度合いは、地域によって差が生じ始めている。特定の産業に依存した都市。地方創生の計画を狂わされた地元財界。名門企業のはまった落とし穴。コロナで一変した全国各地の経済を追った特集『列島明暗 都市・地方財界・名門企業』は、8月31日(月)から9月6日(日)まで全15回でお届けする。
#1 8月31日(月)配信
265都市「コロナ倒産危険業種依存度」ランキング!ワースト3位倉敷、2位岐阜、1位は?
400件を超えたコロナ倒産。その特徴は、飲食・アパレル・宿泊の3業種に集中していることだ。コロナ倒産リスクが高い業種に依存する都市はどこか。人口10万人以上の265都市を対象に、“危険3業種”の依存度を調べ、課題を抱えるエリアを探った。
#2 8月31日(月)配信
北海道・7空港民営化の乱気流、三菱地所と「北海道空のドン」が散らす火花
1月に始まった新千歳空港など北海道7空港の民営化が、コロナ禍拡大という“乱気流”に見舞われた。そして浮上したのが民営化を担う企業連合17社の権力争いだ。とりわけ“東京組”の三菱地所の言動が、地元企業のひんしゅくを買っている。
#3 9月1日(火)配信
47都道府県「コロナ解雇者数・人口比」ランキング、本当に深刻な県は?
新型コロナウイルス感染拡大に伴う解雇・雇い止めが見込みも含め4.5万人を超えた。単純な人数では東京都や大阪府など大都市のある都道府県が上位にくるが、人口比で見るとその光景は一変する。ワーストとなったのは岐阜県。アパレル依存の地域が危機にひんしている。
#4 9月1日(火)配信
関西財界の憂鬱、コロナで浮上した「万博・IR実現危機」と負担の行方
関西財界の不安は頂点に達している。東京五輪に続く一大国家イベントの2025年大阪万博。おおさか維新の会肝いりのIR(統合型リゾート)とも密接に結びつくが、ここにコロナ禍が直撃した。IRは延期となり、万博の開催にも暗雲が立ち込める中、その資金集めを強いられているからだ。
#5 9月2日(水)配信
白い恋人、東京ばな奈、明太子…「有名お土産メーカー」コロナ危機の裏側
コロナ禍で大打撃を受けている観光業界。その余波は、おなじみの土産メーカーにも及んでいる。土産業界では“禁じ手”とされる値下げに踏み切った企業も後を絶たない。廃業・倒産が続出しかねない土産メーカーの特殊なビジネスモデルに迫った。
#6 9月2日(水)配信
「私鉄王国」関西の電鉄総崩れ、多角化したのに収益全滅の苦境
“私鉄王国”ともいわれる関西。沿線人口の減少を受けて不動産、ホテルと多角化を進め、インバウンド景気でわが世の春を謳歌してきたが、新型コロナウイルスにより一気に暗転。JR西日本や、民営化して間もない大阪メトロを含め、本業の鉄道以外も総崩れとなった。
#7 9月3日(木)配信
全国10エリア「消費蒸発深刻度」、主要9業種の100万人の消費データで解析
地域や業種によって影響の深刻度が異なるコロナショック。100万人分の消費データを基に、ホテルや外食、アパレル、百貨店、自動車など主要9業種について、全国10エリア別のコロナの消費インパクトを大解析。ダメージの大きいエリアはどこか。
#8 9月3日(木)配信
静岡の超名門・鈴与、航空事業の大出血が招くグループ崩壊危機
創業200年以上の老舗で静岡にある超名門、鈴与グループをコロナショックが直撃した。8代目鈴木与平会長が賭けた航空会社、フジドリームエアラインズが“大赤字”に転落。盤石とされる鈴与グループの崩壊危機を招くかもしれない。
#9 9月3日(木)配信
アベノマスクから栄再開発まで、名古屋の新名門企業「興和」の野望
医薬品商社、興和の存在感が名古屋財界で増している。「コーワ」ブランドの医薬品で知られ、政府が配布した“アベノマスク”の受注で名を上げたが、名古屋では再開発のキーマンとしても脚光を浴びている。興和がもくろむポストコロナの名古屋の姿とは。
#10 9月4日(金)配信
福岡・天神ビッグバン再開発 コロナで一転灯る黄信号
九州の中心地で福岡市が推し進める再開発プロジェクト、「天神ビッグバン」と「博多コネクティッド」に、黄信号がともっている。新型コロナウイルスの影響で、旺盛だったオフィス、ホテル需要が一転、開発計画の見直しやオフィス空室率の上昇が懸念される事態に。
#11 9月4日(金)配信
「鹿児島の顔役」名門・岩崎産業、主力の観光事業をコロナが直撃の窮地
観光業は鹿児島県の基幹産業の一つ。この分野で県下ナンバーワンである岩崎産業を中核とするいわさきグループをコロナ禍が直撃した。“鹿児島の顔役”として君臨してきた同グループの財務に厳しい視線が注がれている。
#12 9月5日(土)配信
マツダ・鉄鋼の不況で広島と岡山の下請けに大打撃、冷え込む地場ものづくり
マツダのお膝元である広島県、三菱自動車の工場がある岡山県は、新型コロナウイルスによる販売不振や操業休止で、下請け企業が打撃を受ける。両県では日本製鉄、JFEスチールも撤退しつつあり、地場のものづくりへの打撃は計り知れない。
#13 9月5日(土)配信
繊維の街・岡山でアパレル不振の「命綱」になった医療用ガウン
コロナ禍で大打撃のアパレル産業。もともと服を作り過ぎていた上に、外出自粛のニューノーマルでファッション系の服のニーズが激減した。生産から小売りまでサプライチェーンをすべて持つ繊維の街、岡山では医療用ガウンを手掛ける工場まで出てきている。繊維の街は再び立ちあがれるのか。
#14 9月6日(日)配信
湘南・房総の戸建て価格が上がった理由、ポストコロナの住宅新事情
コロナ禍で住宅に対する価値観が大きく変化した。テレワークの普及で仕事部屋を確保できる一戸建ての人気が高まっている。そんな中、特に神奈川県の湘南エリアと千葉県の房総エリアの一戸建て価格が上昇した。その理由は何か。
#15 9月6日(日)配信
埼玉と広島が東西2強の鶏卵業界に激震!業界2位に家宅捜索、トップ交代
東西2巨頭が君臨する鶏卵業界に激震が走っている。現職国会議員の逮捕を受け、業界2位のアキタフーズが家宅捜索を受けたのだ。8月、このアキタフーズ社長に元丸紅常務が就任。一方、業界1位には豊田通商が出資しており、総合商社が鶏卵業に手を伸ばしている。
Key Visual by Noriyo Shinoda