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新型コロナウィルスの影響で、世の中が大きく変わりつつある。そんな変化の激しい現代において「子どもに何をしてあげられるか」と悩んでいる親は多いのではないだろうか。
そこで、これまで教育を軸に取材を重ねてきた著者が、教育学から心理学までさまざまな資料や取材を元に、「家での勉強のしかた」から「遊び」「習い事」「運動」「食事」まで、子育てのあらゆるテーマをカバー、「いま、最も子どものためになる」ことを『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(加藤紀子著)にまとめた。
発売早々、高濱正伸氏(花まる学習会代表)が「画期的な1冊が誕生した。長年の取材で得た情報を、親としての『これは使えるな』という実感でふるいにかけ、学術研究の裏付けやデータなども確認した上でまとめあげた力作である」と評するなど話題騒然の1冊だ。本稿では、特別に本書から一部を紹介する。

「文字を書くこと」で脳が活性化する

 まだ脳が発達段階にある子どもにとって、「書くことが脳の働きに重要な影響を与える」という研究が進んでいます。インディアナ大学の脳科学者、カリン・ジェームズ教授は、乱雑であっても文字を書くことそのものが脳内のネットワークを活性化し、子どもたちが学ぶうえで役に立つといっています。

 また近年、SNSの普及で「いつでも・どこでも・すばやく」メッセージがやりとりされるようになり、日常的にやりとりされる文章がどんどん短くなっています。文章を書くこと自体に苦手意識を感じている子も少なくありません。

 だからこそ小さなころから、文字を書くこと、文章を書くことの楽しさ、喜びを知ることが大切です。では、子どもが書くことを好きになるように、親には具体的に何ができるでしょうか?

【その1】「ていねいに書く」習慣をつける

 自分が書いている言葉や文章に気持ちが向かうよう、字をていねいに書く習慣をつけます。

 幼児教育専門のフロリダ国際大学のローラ・ダインハード准教授によれば、文字がうまく書けるようになることと、学力アップには相関関係があるそうです。

 字がうまいと先生が答案を読みやすいという理由もありますが、字がうまく書けない子は、文字を書くこと自体に意識が集中してしまい、自分が書く内容に注意が向かないからだといいます。

【その2】何か書けたらまずほめる

 子どもが文章を書いたときに、「こんな文章じゃ何を言ってるのかわからないよ」「もうちょっと何か書いたら?」など、ネガティブな声かけをすると、書くことが苦痛になってしまいます。

「よく書けたね」「すごいね」「こんな言葉知ってたの」など、いいところを認めてあげると、「もっと書いてみたい」という意欲が湧いてきます。

【その3】書けないときは聞いてあげる

 宿題で作文が出ても、何を書いていいかわからない──。そんなときは、テーマに関連した質問を大人が投げかけることで、発想を広げてあげます。

・いちばん楽しかった/うれしかった/おもしろかった/感動した/悔しかったことはなに?
・〇〇のときはどんな気持ちだった?
・どうしてうまくいったと思う?
・なぜ〇〇のときにがんばれたのかな?
・次はどんなことがやりたい?

 上記のような問いを投げかけて、子どもの答えをメモしてあげると、キーワードが見つかって書きやすくなります。

(本原稿は、『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』からの抜粋です)