コロナ後も稼げる業界、強い企業はどこなのか――。第1四半期決算は例年以上に優勝劣敗が鮮明だったが、投資で大事なのは「過去」ではなく「将来」。特集『賢人100人に聞く!日本の未来』(全55回)の#6では、注目セクターの日本を代表するトップアナリストに「今後の業界展望」と「注目銘柄」について直撃した。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
【電子部品】渡邉洋治氏
SMBC日興証券シニアアナリスト
【注目銘柄】
●村田製作所●TDK●ルネサスエレクトロニクス
【足元の業績とコロナ後の見通し】
電子部品業界は世界的な競争力を持つ優秀な日本企業が多い。コロナ禍でもデジタル化の大きなトレンドは不変であり、5Gやデータセンターの拡充が急がれることから、高品質の電子部品の需要は一層高まる。短期的には、車載向け部品の需要が回復してきており、下期は電子部品各社の収益の改善が進むと見込んでいる。
【銘柄分析&投資術など】
5G関連の電子部品に強い村田製作所やTDKに注目。短期的には7月から需要が回復している車載用に強いルネサスエレクトロニクスもお薦め。第1四半期決算が堅調だったイビデンや新光電気工業は当面の業績は良いが、2022年ぐらいに台湾や欧州メーカーがパッケージ生産能力を上げてきたときの業績に不安要素がある。