「頭がよくなる」「運動神経がアップする」「認知症を予防できる」「集中力が高まる」「ストレスが減る」「記憶力が増す」など、人間の能力が飛躍的に向上する唯一無二のメソッド「ライフキネティック」。新しい動きを次々とすることで脳のネットワークを増やし、脳が活性化する手法だ。1日10分、1週間で60分でやればOK。「間違えることがいい」という驚異的な脳トレ『Life Kinetik® 脳が活性化する世界最先端の方法』が刊行! 前回の記事で紹介した脳に欠かせない「グルコース」。では、どのように補給するのがいいのか、本書の一部を抜粋して紹介する。
脳によい栄養を与える
グルコースを補給するには、単糖類であるブドウ糖そのものをとればいいのではないかと思った人もいるでしょう。その答えは、基本的には正しいといえます。ブドウ糖は純粋な単糖類であるため、すぐに血液中に入り、ものすごい速さで脳のために使える状態になります。
しかし、それゆえ一度に大量のブドウ糖をとると、血糖値が急激に上がり、その血糖値を正常に戻すために、すい臓はインスリンをたくさんつくろうとします。ただ、たいていインスリンが必要以上に多くつくられてしまうため、軽い低血糖になり、身体の動きが鈍くなったり、だるくなったりするのです。
グルコースを補給するのにブドウ糖よりも適した食べ物は、「複合炭水化物」です。これは、全粒穀物や果物、ジャガイモ、豆、根菜などに含まれています。複合炭水化物は、体内でゆっくりと吸収されるため、血糖値を急激に上げることがありません。ですから、十分なエネルギーを確保するには、複合炭水化物の摂取が効果的です。
一方で、不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸)も適切に摂取していないと、視覚能力やコーディネーション能力〔複数の器官の動きを協調させたり、全体の動きを調整したりする能力〕、学習能力が低下し、また不足すると、うつ病にかかりやすくなります。
そうならないように、マグロやニシン、サケ、マスなどの脂肪の多い魚、植物性油を定期的にとるとよいでしょう。
ただ、魚は重金属や抗菌薬に汚染されていることも多いため、魚の質にも気を配るようにしてください。また、油を購入するときも、決してケチってはいけません。
さらに、脳のためにできる限りよい栄養を与えるためには、ビタミンやミネラル、植物二次代謝産物といった微量栄養素も十分にとる必要があります。これらは、とくに果物、濃い緑色の野菜、赤色の野菜、ナッツに含まれています。ですから追加で毎日、少しのドライフルーツと、丸めた片手の中に入る量のナッツをサラダに入れて食べるとよいでしょう。
ただ、これらの食品についても、自然のままに栽培され、加工されていないものを選ぶ必要があります。私はできる限り有機栽培された食品を購入しています。
また、ドライフルーツは砂糖がかかっておらず、化学的な添加物(酸化防止剤や漂白剤)が使用されていないものを選ぶのがいいでしょう。また、ナッツも殻つきを購入して、自分で殻を割ってすぐに食べるのがベストです。
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