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ヘアカラーの使用はがんリスクと関連するのか

 ヘアカラーリング剤(ヘアカラー)に発がん性物質が含まれているのではないか。そんな心配をしている人々を安堵させる研究結果が、米ハーバード大学医学大学院およびブリガム・アンド・ウイメンズ病院のYin Zhang氏らにより、「BMJ」9月2日オンライン版に発表された。自宅でパーマネントヘアカラー(永久染毛剤)を使用しても、ほとんどのがんの発症やがんによる死亡のリスクの増加とは関連しないことが明らかになったという。

 米国およびヨーロッパでは、40歳以上の女性の50〜80%、男性の10人に1人が、髪の毛を染めているという。米国がん協会(ACS)によると、米食品医薬品局(FDA)は、ヘアカラーを化粧品として規制しているが、安全面の責任の大部分は製造業者任せである。米国およびヨーロッパで使用されているヘアカラーの約80%は、髪の根元が伸びて、髪色に段差ができるまで色持ちするパーマネントヘアカラーである。しかし、研究チームによると、この広範に使用されているパーマネントヘアカラーこそが、がんの発症リスクについて大きな潜在的懸念を引き起こしていると指摘する。

 では、何が問題なのか。ACSの説明によると、過去に実施された複数の研究で、パーマネントヘアカラーに含まれている、芳香族アミン、フェノール系、過酸化水素などの成分により、さまざまな問題が引き起こされる可能性が示唆されているのだという。