なぜ、ショートカットキーの学習が軽視されがちなのか?

 日本は製造業が占める割合が高いこともあり、KAIZENという言葉が国外でも通用するほど、改善意識が高い国です。

 工場部門では、1秒たりともムダを生まないように組織的に改善を積み重ねています。内勤部門でも、同様の改善意識がある組織は多い一方で、即効性の高い、ショートカットキーの学習を重要視している組織を見たことがありません。

 ショートカットキーは言い換えれば、生産性の高い操作です。つまり、これを重要視しないということは、生産性の低い操作を組織全体として許容していることになります。

 これはなぜなのでしょうか?

 私の結論としては、「(1) 計測する方法がないと思い込まれている」「(2) 超人的なスキルと勘違いされている」、この2点だと考えています。

 (1)は、習得数を計測するだけでも十分です。

 (2)については、キーボード起点でロジカルに学習していけば、誰でも習得できると年齢が高い層にも丁寧に伝えていけば意識を変えていけると考えています。

 周りの方も巻き込んで、「組織の生産性向上」にも挑戦してみませんか。

★著者インタビュー「だから、この本。」★
第1回 オフィスワーカー全員が「脱マウス」すれば、日本の生産性は急上昇する
第2回 なぜ、よく使うショートカットキーは“キーボードの左側”に集約されているのか?
第3回 エクセルで発覚! 仕事が「できる人」と「できない人」を隔てる決定的な差とは?
第4回 “Ctrl”や“Shift”ってそういう意味だったのか! 話題の「ショートカットキー記憶術」が抜群に役に立つ理由