「マウスを使わずにパソコンの操作をする」。最近、この「脱マウス」への関心が高まっている。新刊『脱マウス最速仕事術』を上梓した森新氏は、その背景には、マウスとキーボードの間を手が幾度となく行き来する「時間のムダ」と「作業ストレス」の改善へのニーズがあると言う。森氏は独自に研究を重ね「脱マウス」のメソッドを開発し、年間88万回ものクリック数を削減、「年間120時間のムダ」を解消した。セミナーの参加者からは、「誰でもマスターできる!」と大好評だ。本連載では、満足度97%超のメソッドを凝縮した『脱マウス最速仕事術』(ダイヤモンド社)の内容から、時短に大きく貢献する「脱マウス」の技術をお伝えしていく。

話題の【脱マウス術】が解説!なぜか使っている人があまりいない“重要キー”5選!Photo: Adobe Stock

知る人ぞ知る重要キー

 キーのなかには、一般的にあまり使われていないものの、実は重要なキーがあります。ここでは、アプリケーションキー、[PgUp]キー、[PgDn]キー、[Home]キー、[End]キーの5つのキーの働きを紹介します。

 ・アプリケーションキー

 このキーは、キー上に名称が記されていないので、まず、どんなキーかを見てください。

話題の【脱マウス術】が解説!なぜか使っている人があまりいない“重要キー”5選!

 多くのキーボードでは、図のように右下に配置されています。しかし、キーボードの種類によっては存在しないこともありますし、[Fn]キーとほかのキー(多くの場合は右側の[Ctrl]キー)を組み合わせて押すようになっていることもあります。

 さて、アプリケーションキーの働きですが、これは右クリックと同じことができるキーです。詳細については、後ほど説明しますが、ここでは、右クリックしたいときはこのキーを使うということを覚えておいてください。

話題の【脱マウス術】が解説!なぜか使っている人があまりいない“重要キー”5選!

 ・[PgUp]キー(Page up)

 [PgUp]キーを押すと、初期設定ではおよそ1画面分、表示範囲が上に移動(スクロールアップ)します。

 [PgUp]と次に説明する[PgDn]キーは矢印キーの2つ目の機能(「Fn」が必要になります)になっていることもありますので、キーの押し方に注意してください。

 ・[PgDn]キー(Page down)

 これは表示範囲を下に移動するキーです。初期設定では、1回押すと表示範囲がおよそ1画面分下に移動します。

話題の【脱マウス術】が解説!なぜか使っている人があまりいない“重要キー”5選!
話題の【脱マウス術】が解説!なぜか使っている人があまりいない“重要キー”5選!

 ・[Home]キー

 このキーと次に紹介する[End]キーも、キーボードによっては[Fn]キーとの組み合わせになっていることがあります。

 クロームやエッジなどで[Home]キーを押すとページの一番上へ移動します。パワーポイントで「スライド一覧」や「標準」の表示でスライドのサムネイル(縮小版)を選択している場合は、先頭のスライドへ移動します。

 エクセルやワードで[Home]キーを押すと、その行の先頭に移動します。

 ・[End]キー

 ウェブページの最後やパワーポイントのスライド一覧の最後に移動するキーです。[Home]キーと対にして覚えるとよいでしょう。

 ワードで[End]キーを押すと、カーソルがその行の末尾に移動します。