YouTube登録者37万人、Twitterフォロワー52万人でベストセラー『カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』著者のカリスマ保育士てぃ先生と、“ビリギャル”こと『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』著者の坪田塾塾長・坪田信貴さんがスペシャル対談!
従来のやり方にとらわれない子育て・教育方法を提唱するお二人が、「接する子どもの年代は違っても、子どもを伸ばすことの基本は同じ」と意気投合。それぞれの視点から、これまでの子育ての盲点を語ってくれました。子育て中のみなさんは必読。4回連続でお届けします!
(構成・小嶋優子 撮影・赤石仁)

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子育てや教育にも、科学やデータの視点が必要

坪田信貴(以下、坪田)僕、じつは実家の稼業が70年ほど続いている幼稚園なんです。だから小さいころから子どもとよく接する環境で、子どもと話すときはしゃがんで話すということを自然にやってきました。そういう僕から見ても、てぃ先生の言葉って、ツイートひとつとっても子どもと同じ目線でしゃべっていらっしゃるのがすごくわかります。

『カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』を読んで衝撃だったのは、紹介されているハウツー1個1個がすごく具体的だし、科学的だし、経験に裏打ちされているということ。

 SNSで、てぃ先生が保護者の方の相談に答えているのも聞かせていただいたんですが、「子どもが夜なかなか寝つけないけど、どうしたらいいか?」という相談に、「歯磨きを、寝る直前にしていませんか? 歯を刺激すると目が覚醒します」とおっしゃっていて、そりゃそうだと感心しました。なんというか、すごく理にかなっているんですよね。

 僕も6歳と3歳の子をもつ親なのですが、父親としての目線でも感動しました。

てぃ先生(以下、てぃ)うわあ、ベタぼめしていただいてありがとうございます(笑)!

――てぃ先生ご自身は、「子ども目線」ということは意識していますか?

てぃ そうですね。てぃ“先生”という名前にしていますけど、あんまり自分が先生だという感覚を持ちたくないと思っています。自分が子どもに言うことをきかせるとか、まとめ上げるとか考えたとたんに、子どもって絶対ついてこなくなると思うんですよ。

 たとえば、みんなで園庭に行きましょうというときに、「ぼくは行きたくない」という子も出てきます。そのときに「行かなきゃダメでしょ」と言って言うことをきかせなくても、先生のことが大好きなら、「行こう」と言わなくてもついてくる。

 ひと言でいうと“仲間”みたいな、同じクラスにいて、“子どもよりはいろんなことを知っている人”みたいな立ち位置でいようかなと思っています。だから教えるということもあまりしません。

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坪田信貴(つぼた・のぶたか)
坪田塾 塾長
これまでに1300人以上の子どもたちを個別指導し、心理学を駆使した学習法により、多くの生徒の偏差値を短期間で急激に上げることで定評がある。「地頭が悪い子などいない。ただ、学習進度が遅れているだけ。なので、遅れた地点からやり直せば、低偏差値の子でも1~2年で有名大学、難関大学への合格は可能となる」という信念のもと、学生の学力の全体的な底上げを目指す。