MBA候補生は、コピーライティングから何を学んだのか?

――では、なぜビジネススクールでコピーライティングの授業がないのでしょうか?

谷地:うーん、単に教えられる人がいないんじゃないでしょうか(笑)

――『最強にコピーライティングバイブル』を教科書に選ばれた理由は?

谷地:1つには、客員講師として横田さんに当校の大学3年生授業でコピーライティング講義をしてもらったときに、学生から好評だったことがあります。

 2つ目は、書籍が発売から4年経過しても重版を続け、ロングセラーになっていることです。学校としても色褪せない書籍のほうが薦めやすいですからね。

――先日のビジネススクールでの授業、MBA候補生の評判はいかがでしたか?

谷地:とても刺激的だったようです。当日はZoomで行っていただき、ありがとうございます。

 リアル講義と変わらぬ熱気にあふれていましたね。

Zoomで行ったMBA講義Zoomで行ったMBA講義

 学生からの感想もチャットで集めておきました。こんな声が上がってます。

 ほぼ全文、共有しますね。

・「いざ、自分でコピーを考えると、手が止まりました……」

・「誰にどんな価値を提供するのかをまず考えるというところ、普段抜けがちなので、毎回意識するようにしたいと思います」

・「キャッチコピー、ターゲットとする層の選定、訴えたい内容、込める想い、3ワードみたいな手法、意外とできそう、と思いました」

・「わかりやすく伝える、この点でキャッチコピーにつながる一連の流れを整理できました。扱うには経験が不足していますが、今後意識をしていきたいと思います。ただ難しさを今日は実感しました」

・「キャッチコピーの力は、商品の力を大きく凌駕することを体感しています。引き続き勉強しますが、自分だけでなく、組織の人たちが同じように考えていけるよう、今日学んだこと伝播していきたいと思います」

・「キャッチコピーを端的にまとめるのは非常に難しいと思いました。B to Bだからと固く考えがちですが、相手は人なので4大法則のベネフィットを盛り込むことを意識したいと思いました」

・「キャッチコピーをつくるにも法則があったこと、大変勉強になりました。自分でキャッチコピーをつくってみて、難しさを感じました。またできたモノが『何かのパクリ』っぽくなって、他との差別化の難しさも痛感しました」

――感想もいろいろですね。教授はどう捉えられていますか?

谷地:ひと言で言うと「楽しさと難しさ」でしょうね。

 キャッチコピーを見ている分には楽しい。

 けれども、実際、書いてみると難しい。

 学生たちには、第一走者の「製品開発」が順調にいっても、最終走者の「価値伝達」にしくじればマーケティングゴールに到達しないことが身を持ってわかってもらえたのではないかと思います。

――谷地教授、インタビューありがとうございました。

 さらなる法則・テクニック等について興味があれば、拙著『最強のコピーライティングバイブル』(ダイヤモンド社)を参照することをおすすめする。

 セールスレターだけではなく、キャッチコピーを含め、絞り込んだ法則を24業種100の成功実例で解説している。

 法則→事例→効果の3点を理解することで、すぐに現場で再現できるはずだ。

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