投資対象としてゴールド(金)を保有している人はあまり多くないだろう。しかし、「ゴールドが近い将来最も有力な投資先の1つになる」と提唱するのは、YouTube再生回数6000万回を超える人気投資家の高橋ダン氏だ。2月刊行予定の著書『ゴールド投資──リスクを冒さずお金持ちになれる方法』では、ゴールドに投資する根拠から投資の実践方法まで余すことなく語った。本稿では、特別に本書から一部を抜粋・編集して紹介する。
低リスクでお金を増やしていくポートフォリオ
積立を始められる環境が整ったら、どの商品を、どれだけ買うか決めて、申し込みます。
ここで「分散」を考えます。分散の配分(ポートフォリオ)には「これ」という正解はありません。
リスクの許容度、収益性、安全性などに対する考え方は人それぞれです。
例えば、独身のときと子育て中では、リスクの許容度は変わります。若い人と定年が近づいた人とでは、収益性や安全性に対する考え方が異なるでしょう。
さらに、その時々の相場環境によっても、最適なポートフォリオは変化します。
そのため、ここでは私が個人的に最善だと思う配分を紹介します。
まず、投資可能な資金を「短期投資分として10~30%」、「長期投資として70~90%」の割合で分けます。
次に、長期投資用の資金(全体の70~90%)を、以下の3つに、各配分を目安にして分けます。
・景気上昇を想定した資産(リスク・リワードが大きい資産)
株、社債、不動産(先進国、途上国、ドル建て、円建て、他通貨建て)に40~60%を配分します。
・景気低迷に備える資産(リスク・リワードが小さい資産)
国債(アメリカ、欧州)、現金に10~30%を配分します。
・上記の2つと連動性が薄い資産
コモディティ(金などの貴金属、ビットコイン、その他のコモディティ)に20~40%を配分します。
投資資金の2割から3割をコモディティに投資する
本書のテーマである金や金関連の投資商品は、長期投資用の資金(全体の70~90%)の中の、コモディティ(20~40%)に入ります。
つまり、投資可能な資金全体のうち、最低14%、最大36%の資金を金などのコモディティに使うということです。
仮に月々投資可能な資金が10万円だとしたら、金などのコモディティに使うお金は1万4000円~3万6000円です。
月々の投資資金が5万円なら、その半分の7000円~1万8000円を目安にして金などのコモディティを積立てていきます。
(本原稿は『ゴールド投資──リスクを冒さずお金持ちになれる方法』からの抜粋・編集したものです)