超訳 孫子の兵法
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「孫子の兵法」は、欧米のビジネス・スクールでも「戦略書の原典・原点」として取り上げられる、ビジネスパーソン必読の実益書だ。東洋思想研究者・田口佳史氏の著書『超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール』からの抜粋で、現代のビジネスシーンに当てはめ孫子の教えを超訳した、「ビジネスで勝つ」テクニックをお届けする。

戦い方の「バリエーション」を増やせ

凡(およ)そ戦いは正を以て合い、奇を以て勝つ。
正攻法だけでは、物事はうまく運ばない。状況をよく観察し、それに応じて柔軟に判断・行動することが必要だ。そのためには、多彩な能力を持ち、それらを自在に組み合わせて発揮する準備をしておくことが求められる。

 相撲の取り組みを見ていると、最初は正面から立ち合って、次の瞬間から互いに次々と正攻法と奇策を繰り出していきます。力士たちはあんなに短い時間のなかで瞬間、瞬間、相手と状況を観察し、それに応じてどう攻めるかを判断しているのです。

 勝敗の決め手となるのは、判断力もさることながら、それ以前の問題として、自在に組み合わせて発揮できる技をどれだけ多く持っているか。ビジネスマンも強い力士のようでなくてはいけません。