写真はイメージです Photo:PIXTA

在宅時間が増え、外食も以前より控えがちな今、自然と「自炊」を始めた人も少なくないだろう。料理をほとんどしたことがなかった筆者もその一人。重い腰を上げて始めてみると意外や意外……!?(フリーライター 武藤弘樹)

長い在宅時間が男を変える!
料理に乗り出す夫たち

 家事は夫婦で分担するものという考え方が浸透しつつある昨今だが、家事の中のひとつ“料理”はやや特殊技能という感じで、ハードルを感じている男性は多いかもしれない。
 
 筆者もまさしく、料理にハードルを感じて、これまで手が出せなかった。食材の切り方、「火が通ったら」の具体的な案配、レシピの「○○少々」が指すところの厳密な量――。初心者にはレシピを見るだけではわからないことが山とあり、さらに普段ジャンクフードを好んで食べているから舌がバカになっているかもしれず、この舌で調理された料理は妻から「味が濃い」とクレームが入りそうでおそろしい。ならば動かぬが吉……となりがちである。
 
 自炊経験のある男性なら料理に対する抵抗は少ないかもしれないが、家族に振る舞えるくらい料理の腕を磨いた人となるとやはり人数は絞られる。筆者はもやしの塩炒め、もやしのごま油炒め、もやしのバター炒めと3種のレパートリーがあったが、これでは食卓を担える腕とはおよそ言い難い。

 若かりし頃は自炊時、テーブルに直接ご飯を盛って土手を作り、そこにみそ汁を注いで「椀を洗う必要がない男らしき時短みそ汁ご飯」と称してひとり喜び、汁をストローですすったものであったが(テーブルを丹念に拭く必要はある)、これだと2歳の娘は喜ぶかもしれないが妻は確実に不機嫌になってしばらく口をきいてくれないであろうし、それを考えるとやはり料理は縁遠かった。
 
 しかし最近はコロナ禍による自粛で在宅時間が長くなり、料理に目覚める男性が少しずつ現れてきているようだ。筆者もこの流れを受け、やってみたら軽い料理への目覚めを自覚したので、自身の体験談と他の人たちのエピソードを紹介し、それがいかに妻を喜ばせることになるか、ということを本稿では伝えたい。