シリーズ累計17万部を突破し「ホワイトカラーの労働生産性を劇的に向上させる1冊」と大評判の『アウトルック最速仕事術』(ダイヤモンド社)。著者の森新氏によると、アウトルックの導入企業では、エクセルやパワーポイントよりもはるかに多い「年間平均500時間」をアウトルックだけに費やしているという。しかし、その実践的なスキルをまとめた書籍はこれまでなかった。本連載では、大手企業も続々取り入れている「たった90分で年間100時間の時短ができる」と話題沸騰のセミナーのノウハウをお伝えしていく。(本記事は2019年3月30日の記事を再構成したものです)

「アウトルック作業」の生産性を下げる5つのムダを知っておこう!Photo: Adobe Stock

画面の切り替えで生じるロスは減らせる

 アウトルックを使いながら画面を何度も切り替えていることに、あなたは気づいているでしょうか。画面の切り替えとは次の2つです。

 1. 別の画面への切り替え(アウトルックとエクスプローラーの切り替え)
 2. 画面の上下の切り替え(スクロール)

 たとえば、メールにファイルを添付する動作を思い出してみてください。メールの作成画面からエクスプローラーに切り替えて、添付したいファイルをコピー、メール画面に戻って貼り付ける。こんな操作をしているでしょう。

 しかも、仕事中にこれを何度も繰り返しているはずです。何気ない動きかもしれませんが、このように分解してみると、画面を行ったり来たりするのに時間を取られていることがわかります。

 また、メールを読むために画面をスクロールすることも多いものです。スクロールの時間なんてわずかなものだ、と思うかもしれませんが、「塵も積もれば山となる」。ちょっとした時間の積み重ねが大きな時間を霧散させる原因となります。

 このように、画面の切り替えには2つの種類があり、両方とも時間のムダ遣いにつながることを心に留めてください。この5つを軽減すれば、同じ時間内にもっとたくさんのことができるようになります。

 ここでは、具体的に5つのケースをあげて、画面切り替えを減らす操作や設定について解説します。

『アウトルック最速仕事術』巻頭付録「ショートカットキー」キーボード早見表『アウトルック最速仕事術』巻頭付録「ショートカットキー」キーボード早見表 拡大画像表示

★著者インタビュー「だから、この本。」★
第1回 オフィスワーカー全員が「脱マウス」すれば、日本の生産性は急上昇する
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第3回 エクセルで発覚! 仕事が「できる人」と「できない人」を隔てる決定的な差とは?
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