住居系物件8割、店舗系物件2割という投資戦略
株式会社バンブーインターナショナル代表取締役社長
1972年北海道生まれ。1995年東京大学法学部卒業後、日商岩井(現、双日)の法務部、上海法人にて勤務。2000年に株式会社エリアクエストにて、取締役として事業用不動産の賃貸仲介業務を行う。2003年に株式会社バンブーインターナショナルを創業。2004年に株式会社不動産投資アドバイザーを創業(同社は後輩に譲り、代表者を退任)。現在は、株式会社バンブーインターナショナルにて、年間収入を1億円超稼ぎ出す不動産賃貸業、不動産経営に関するコンサルティングやセミナー、不動産の仲介事業を行う。2014年に一般社団法人相続オールインワンの理事に就任。著書に『キャッシュフローを生む不動産投資』(かんき出版)、『賢い大家さんだけが知っている! 不動産経営の常識・裏ワザ・隠しワザ』(ソフトバンククリエイティブ)、訳書に『世界の不動産王が明かす お金持ちになれる「超」不動産投資のすすめ』(東洋経済新報社)などがある。
上田 その後もずっと事業ビル、店舗ビルを続けられたんですか?
広瀬 ざっくりですけど、8割ぐらいは住居系で、残りの2割ぐらいが店舗系です。1階に事務所が入っているとか。
上田 ちなみに住居系は、どういったものから入ったんですか?
広瀬 3棟目に買ったのが横浜市にある木造アパートで、田園都市線の駅から徒歩4分。ワンルームが10戸の普通のアパートです。近くの電気メーカーを取引先に持ってる不動産会社が、1棟丸ごと借りてくれました。
上田 そうなんですか。社宅みたいなかたちで借り上げて?
広瀬 そうですね。ちょっと相場よりは高い家賃で借りてもらって、解約されたらちょっと怖いなと思ったんですけど。利回りが12%とか、今だと考えられないです。
上田 12%は、今だとかなりいいですね、その時のファイナンスも銀行からですか?
広瀬 それが商工中金という政府系の金融機関でした。最初の2~3年は、民間金融機関からそこまで借入ができなかったんで、政府系の金融機関にちょっと頼って、土台をつくったという感じですね。
上田 確かに商工中金も、なかなかサラリーマンの大家さん、まだ使ってる方は少ないと思うので、そこは確かに大きなヒントですよね。
広瀬 ちょっと、今どういう感じなのかは、よく分からないですけどね。
上田 確かに私のほうも、ちょっと難しいローンで、青山なんか耐用年数が39年で切れちゃってたので、しかも旧耐震基準(1981年5月31日までの建築確認において適用されていた基準)だったので。なので農林中央金庫からでした。
広瀬 それは、聞いたことないですね。
上田 そうなんです。たまたまなんですけど農林中央金庫が、ちょうど何か集合住宅のためのリノベーションとか補強のための費用だったら出すよということがあって。それでちょうど情報を聞きつけてやったという感じです。
広瀬 すごいですね。
上田 たまたまです。