結果を出したり、目標達成のためには、「気合」や「モチベーション」が必要だ!と誰もが考える。だが、このたび『絶対達成マインドのつくり方』を発刊した横山信弘氏は、「自信をつけるのに、モチベーションは100%必要ない!」と言い切る。
これはいったいなぜなのか?
年間100回以上のセミナー、講演会で5000人以上を変える現場コンサルタントが、「科学的に自信をつける方法」を語る5回連載がついに始まった!
第1回は、思考の「あたりまえ化」、「現状維持バイアス」のはずし方、「モチベーションへの大いなる誤解」を紹介。「始められない」「続けられない」「やりきれない」あなたに、著者からのメッセージをお届けする。
トップセールスの口ぐせは、なぜいつも同じなのか?
私はこれまでに幾多の「トップセールス」と出会い、親交を深めてきた。そして彼らのほとんどが同じ思考で仕事をしていることも知った。
結果を出せない人からすれば、なぜ結果を出せるのか?
何か強烈な動機づけがあるのか?
と知りたくなるものだが、ほとんどのトップセールスが口をそろえて言うのが、
「あたりまえのことを、あたりまえにしているだけです」
「結果を出すノウハウなんてありません。ただ、普通にやっていったら結果が出たんです」
というフレーズだ。
こういう話を聞くと、多くの人は失望するだろう。
嫌悪感を抱く人もいるかもしれない。
「本当は何か隠してるんじゃないか?」
「何か事情があって、強烈なハングリー精神があるに違いない」
と、特別視したくなるものだ。
でないと、結果を出すことのできない自分を「普通以下」「あたりまえのこともできない人間」だと認めることになるからだ。
本を出版している方や、有名企業の社長が語ることの中には、奇抜で新鮮味のあるテクニックもある(ニュース性の高いノウハウを持っているからこそメディアで取り上げられる、ということを忘れてはならない)。
しかし現実的には、一般的な企業に勤めている「成功者」もしくは「できる人」にどれほどインタビューしても、心躍らされるようなテクニックやノウハウに出合うことはない。
現場に入るコンサルタントとして、これは断言できる。
彼らは誰もがやっているようなこと、どこかの本に書いてあったようなことを淡々と実践しているだけなのだ。
そう、あたりまえのようにやっているだけなのである。
建設設備会社をまるごと「あたりまえ化」する試み
建設設備会社でコンサルティングを実施しているときに、ある営業マンから次のような相談を受けた。
「去年まで6000万円の目標だったのに、今年から7000万円の数字をやれ!と言われています。無理に決まっているのに信じられません」
それを受けて私はこう応じた。