【インタビュー】ひろゆきが考える「日本がダメになった瞬間はどこだったのか」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

「日本は足を引っ張る文化がある」

――人類のことまでを考えると、たしかにそうですね。ひろゆきさん個人としてはどうですか?

ひろゆき氏:個人レベルでいうとスキルを磨いて相対的に有利になったほうが人生は幸せになれますよね。人が生きる100年間を考えると、自分だけはスキルアップや昇進をして、より多くお金を稼いでいい暮らしをして……。っていう道が幸せを得やすいんです。

 でも、それを全員がやっちゃうと、人類はすごい勢いで進歩していくという。ジレンマがありますよね。だから、僕だけでも今のレベルでダラダラ暮らすことを実践したり、それを発信してもいいんじゃないかと思っています。

――「囚人のジレンマ」みたいに、一緒に自首すればみんな幸せになれますよね。

ひろゆき氏:そう。今はコロナで世界中が不景気になっていますからね。とはいえ、コロナ以前では日本の場合、産業の足を引っ張るように規制が入ることが多いですからね。

 ドローンも日本のメーカーは強かったんですけど、なかなか簡単には飛ばせなくなりましたし。自動運転もリスクを考えると完全導入は先になりそうですからね。一時期、「深夜に人が集まって踊ることは違法だ」とか言われて、クラブ文化が潰されそうになったときもありました。

 成長しそうなものや他の国に先んじて産業になりそうな分野って、そうやって、国が足を引っ張るかたちで潰されることが日本ではよく起こるんですよ。だったら、いっそ成長しない国のロールモデルになったほうがよいのでは、と。

――そういう見方で捉えているんですね…。

ひろゆき氏:スーパーコンピュータを作っているPEZYの元社長の齊藤元章さんとか、Winnyの金子勇さんとか、コンピュータの分野で技術を持っている優秀な人が、見せしめのように逮捕されるじゃないですか。堀江貴文さんのライブドア事件もそうでしたが。

 それらって、「なんか最新テクノロジーで悪さをしようとしている」というような正義感が先行されていて、その代わりに日本の成長が止まってしまったという象徴的な出来事だという気がしますけど。