苦しみの手放し方Photo:PIXTA

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 はじめに 
お釈迦様(しゃかさま)が説かれた「苦しみの手放し方」

苦しみの手放し方『苦しみの手放し方』
大愚元勝 著
定価1650円

 この本を手に取られたからには、あなたは今、何かしらの苦しみを胸中に抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

 ひょっとしたら、あなたではなく、あなたの大切な人が「苦しみ」を抱えていらっしゃるのかもしれません。だとしたら、パラパラとこの本をめくって、気になる箇所から読んでみてください。

 この本には、人間関係や仕事、お金、健康、家族関係などの苦しみに悩む人のために、お釈迦様が説かれた「苦しみの手放し方」が書いてあります。

私たちが感じている苦しみは、
自分の内側で、自分によって創り出されている

 お釈迦様は、自らの苦しみを観察し、苦しみの原因と、苦しみを手放す方法を発見されました。

 お釈迦様が紆余曲折(うよきょせくせつ)を経て、最終的に自らの苦悩を手放すために行ったことは、神に祈ることでもなく、快楽に身を委ねて一時的に苦しみを忘れることでもなく、苦行によって肉体を痛めつけて苦しみから逃避することでもありませんでした。

 お釈迦様がなさったことは、瞑想坐禅(めいそうざぜん)して「苦しみ」の根っこを探求し、苦しみが起こる原理と過程を徹底観察することでした。

 その結果わかったことは、どうやら私たちが感じている苦しみは、自分の外からもたらされるものではなく、自分の内側で、自分によって創り出されたものであるということです。

 私たちは、とかく何か自分の苦しみの原因を、環境や他の誰かのせいだとして、自分の外側に求めます。

 また、他人や宇宙の摂理まで、自分の思い通りにしたいという、強烈な欲に駆られて生きています。

 けれども、実は苦しみというのは、「現実」と「自分の勝手な思い込み」との間に生じる隔たり(ギャップ)によって起こるのです。