プレゼンは「目線」で決まる No.1プレゼン講師の人を動かす全77メソッドPhoto:PIXTA

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 突然ですが、1枚のスライドを用意しました。
 まずは5秒ほど、さっと眺めてみてください。

 このスライドは、ある会社の事業についてまとめたものです。
 ギッシリと情報が入っていましたね。

 さて、ここでお聞きします。

「2014年度の研究開発投資」はいくらでしたか?

 おそらく、覚えている方はいないと思います。

 肝心の数字は思い出せない……。
 覚えているのは、左下にあった「オジさんの顔」くらい……。
 なんとしたことか……。

 安心してください。ここでその数字を言える人はまずいません。

 私のプレゼン講座でも同じようなスライドを使いながら、答えとなる数字をはっきりと声に出して説明してみせます。
 それでも、この質問に答えられる人はいないのです。

 どうしてこうなるのか?
 9割の人が「左下のオジさん」を見ているからです。

 セミナー参加者たちも、私が数字の説明をしているあいだ、ずーっと左下の顔を見ています。

 結果、説明したはずの数字が、まったく伝わらない

 もちろん、これはただの実験です。
 でも、ちょっと思い返してください。

 これと同じような経験をしたことはありませんか?

「丁寧に説明したはずなのに、『え、なんだっけ?』と聞かれる……」
「すごくうなずいていたのに、実は理解されていなかった……」
「『それ、いいね!』と言いつつ、何も行動してくれない……」
「わかりやすくプレゼンしたのに、全然伝わっていなかった……」

 そんな人は次の「プロローグ」だけでも読んでみてください。