夏場のダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。発売直後から売り切れが続出し、全国で大きな話題を呼んでいる。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。最新の医学に基づき、最も効果的なダイエット法を解説した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。
良質な脂質はダイエットに効果的
これまで何度も述べてきたように、太る原因は炭水化物であって脂質ではありません。
そもそも、日本人は総じて脂質の摂取量が足りない傾向にあります。
また、摂り過ぎたとしても便に出てしまうことが多いので、「ダイエットに脂質は大敵」という間違った思い込みは捨てましょう。
ただし、「どういう脂質か」はとても大事です。
なにしろ、脂質は細胞膜の材料になったり、ホルモンをつくりだすという重要な働きに使われる栄養素です。
トランス脂肪酸などタチの悪い脂質を摂れば、健康を損なう恐れがあります。
「エキストラバージンオリーブオイル」のすごい効果
私が、今の段階ですすめられる脂質は、オリーブオイルです。できれば、「エキストラバージンオリーブオイル」を選んでください。
実際に、エキストラバージンオイルをたっぷり使った「地中海式ダイエット」は、カロリー制限よりもダイエット効果が高く、コレステロール値や中性脂肪値を下げるという研究報告もなされています。
このように、健康にもダイエットにも効果が期待できるオリーブオイルですが、油は酸化すると毒性が強まるので保存法が重要です。
店頭で値引きされていても、賞味期限が迫っているものは避けましょう。
また、徳用サイズの大瓶は使い切るまでに時間がかかりますから、小瓶がおすすめです。
マーガリンではなく、バターを使いましょう
バターやラードなど、動物性の脂質も悪くありません。ただ、その動物がどう育てられたかが気になります。その点については、次項で述べましょう。
ちなみに、マーガリンやショートニングは最悪です。
心疾患を増やすことが明確になっているトランス脂肪酸が大量に含まれていますから、極力、口にしないようにしましょう。
太る原因でもある菓子パンやスナック菓子には、たいていこうした悪い油が使われています。
(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)