加えて現状は問題なく業務を行えていても、コミュニケーション不足や人事評価の難易度向上などの側面から、全ての企業がリモートワークを続けるとは限りません。より一層、就業者と企業の間には溝ができていくことが予想されるでしょう。

コロナ禍を経て浮き彫りになった
「出社あるある」

 前述の通り、「出社したくない」就業者と「出社させざるを得ない」企業との間での軋轢は深まるばかりです。ここでは、コロナ禍を経て気付いてしまった、不満に思うようになってしまった「出社あるある」をご紹介します。

身なりを整えていくのが面倒

 在宅勤務の醍醐味といえば、服装が自由であることです。オンライン会議などを除けば、たとえパジャマのまま、すっぴんのままで仕事をしていても誰にもとがめられることはありません。

 しかし出社するとなると、出社時間から逆算して化粧・着替えなどを行わなければなりません。真夏にスーツで歩くことや毎日コーディネートを考えることなど、以前は日常的に行っていたことが、急激に面倒に感じることも多いようです。

満員電車がつらい

 出社の代名詞と言っていいのが満員電車です。特に都内での勤務の場合、「なんで仕事をしに行くだけなのにこれほどつらい思いをしなければいけないのか…」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。

 リモートワークであれば時間や場所に融通が利くことも多いため、満員電車を避けることも可能でしょう。特に新型コロナウイルス感染症が気になる昨今、周りの人との距離やエチケットなど気にしなければならないことが増え、よりストレスを強く感じるでしょう。

ランチが面倒

 リモートワークであれば、好きなタイミングで好きなものを一人で食べられます。しかし会社では、ランチの時間が決まっていたり、食べられるものが限られていたりということもあります。たまには同僚と食べるのも楽しいかもしませんが、毎日の「誰と食べるのか」といった心理戦に気疲れしてしまっている人も多いのではないでしょうか。