ひろゆきが語る「日本人のゆがんだ価値観」ワースト2ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
29万部の大ヒットを記録しているベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

第2位は「○○の目」に関すること

 日本人が海外からどう見られているか。おそらく多くの人は気になっていることでしょう。よく言われる話に、「震災のときに行列をつくって並んだこと」などが日本人の美徳のように語られます。

 たしかに、日本人は暴動やパニックが起こりにくい性質の人たちかもしれません。

 しかし、それは良い部分だけではありません。「同調圧力に弱い」という見方もできます。

 暴動やパニックが起こらないのは、みんなが「目立つことが恥ずかしい」と思っているからだという側面があります。つまり、心の中の焦りや不安を他の人に見せないように振舞っているのです。他人の目を必要以上に怖がっているのかもしれません。

 そのデメリットとして、街で倒れている人をすぐに助けることをしなかったり、道で困っている人を見て見ぬフリをするような面も持ち合わせています。学校などでイジメが起こったときに、その人を助けると今度は自分がイジめられる番になるときの「あの恐怖」に似ています。

 日本人の他人の目を気にしすぎるクセは、なんとか「良いことをおこなうときには発動しないようにならないものかな」と思いますが、難しいのでしょうかね……。

第1位は「第三者の○○」について

 ネットで自分の悪口を書かれたとき、あなたはどう感じるでしょうか。

 ちなみに、僕はまったく気になりません。その悪口が思い当たることであっても、「へー」とだけ思うようにしています。というのも、別に隠していることがないので、わざわざ見抜かれることがないのですが……。

 ネットに悪口が書き込まれるのは有名人だけに限られそうですが、一般の人でも、第三者の悪口を聞かされることがあります。おせっかいな人が、「あの人があなたのことをこう言っていたよ……」と丁寧に教えてくれるような場面です。

 でも、安心してください。そういう人づたえに回ってくる悪口は、まったく気にしなくていいのです。そのおせっかいな人が、婉曲してあなたのことを悪く言いたいだけなのです。

「私は全然怒ってないんだけど、こうしたほうがいいよ?」というようなアドバイスをしてくる人っているじゃないですか。これも、まったく気にしなくていいんです。だって、その人は怒っていないと言っていますから。

 友達や会社の同僚が、あなたのことを直接的に批判してくるときもあるでしょう。それに対しては、自分の意見を伝えたり、誤解をといたりする必要があります。でも、回り回ってくるような「第三者の意見」は本当にどうでもいいものなのです。

 そんな「第三者の意見を気にしすぎる」のが、日本人の特徴の第1位です。「そんなふうに思われているんだ……」と、真正面から受け止めてしまっていないでしょうか。それが効果的になってしまうから、あなたの友人や同僚もわざわざ「善人の顔」をして伝えてこようとするのです。

「へー」とだけ言って、気にしないフリを見せつけてみてください。そうすると、誰も伝えてこようとしてこなくなりますから。

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ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、29万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。