人を動かしたければ1分以内で伝えろ!Photo:PIXTA

部下と評価について話す際、しっかりと誠実に向き合えていますか。人格を否定するパワハラ面談や、逆に嫌われまいとほめるばかりでは、お互いに不幸でしかありません。1分トークコンサルタントの沖本るり子氏の新著『人を動かしたければ1分以内で伝えろ!』からの抜粋で、部下と評価について話し合うときの、マネジメントの心得をお教えします。

人事評価は「昇進、昇給」
だけが目的ではない

 人事の評価は、昇格、昇進、昇給、賞与のためだけにあるわけではありません。

 評価は成長の過程を見るひとつの目印となります。つまり「現在地」を示す役割です。

「ここをこれだけ頑張ってできた。でも、ここのところの頑張りが足りなかった。だから、もっとこの部分を伸ばそう」といったことを確認する役割もあるのです。

 定期的に面談の場を設け、評価を伝えるという取り組みのある会社も多くなっています。

 しかしそれがない場合、あるいは面接以外の場で何かの拍子に、あなたが部下から評価を尋ねられた場合はどう答えていますか?

 まさか、聞こえないふりをして無視をするなんてことはしていませんよね?