・たらい回しタイプ

「部署から部署へ」「人から人へ」と何ヵ所もたらい回しにされたら、誰でもイライラするし、「いい加減にしてくれ!」と叫びたくなるものです。長く待たされることで怒りに火がつく人も少なくありません。ですから、相手の話もろくに聞かずに事務的に電話を他に回したり、上司の許可をとるのに相手を長い時間待たせたりといった態度には注意をしたいところ。たらい回しにされる側の身になって接するべきでしょう。

・支離滅裂タイプ

話を論理的にまとめようとすることなく、思いついたままとりとめのない話し方をするタイプです。支離滅裂で一貫性がなく、話が二転三転することもあります。このタイプは相手の話に耳を傾けるのもヘタで、話を聞かずに自分勝手にしゃべり続ける傾向があるため、相手から反感や怒りを買うことが多いのです。

・マニュアルタイプ

「店で決められたマニュアル通り」「会社で決められたマニュアル通り」に相手に対応していれば、問題はないと思っているタイプです。マニュアル通りだと、ステレオタイプで気持ちのこもっていない受け答えになりがちで、その対応が慇懃無礼に感じられる場合もあります。そういった機械的で冷たそうな態度が相手を怒らせてしまうのです。

これら6つのタイプは、どれも一方通行気味で、自分の都合のいいようにコミュニケーションを展開する傾向があります。そういう身勝手さが言葉や態度にほんのちょっとでも表れると、てきめんに相手の怒りや反感を買いやすくなってしまうわけです。

当たり前ではありますが、コミュニケーションとは双方向で意見や気持ちを通い合わせるものであり、相手の話にきちんと耳を傾けつつ、相手の立場をよく考えながら成立させていくものです。わたしたちは、まずそうした「基本」を見失っていないか、反省してみる必要があるのかもしれません。