シリーズ18万部突破のベストセラー『精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉』、渾身の感動作で自身初の自己啓発小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(2022年1月11日発売)の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」を音声配信。コロナ禍で不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「甘えられたら甘え返してみて」

家族との人間関係にストレスを感じたらPhoto: Adobe Stock

家族の問題に潜む「甘えの構造」

きょうのひとことは、
「甘えられたら甘え返してみて」

「家族との距離の取り方」という、とても難しい問題について考えてみたいと思います。

これまで「嫌な人とは関わらなくていい」「自分と合わない人とは距離をとりましょう」みたいなことを言ってきましたが、親子、夫婦、兄弟といった家庭内の話となれば、そう簡単にはいきません。

だからこそ、家庭内での人間関係は問題を抱えやすいんですね。

では、どうすればいいのか。

簡単にいうと、一緒に住んでいて物理的な距離は近くても、「心の距離」をとることはできるんです。

目の前にいるからといって、その人に影響されないというポジションをとろうとすれば、それでいいということです。

もっというと、目の前の人の「いいなりにならない」ということになります。

自分の意に反して、嫌なのに相手のいいなりになってしまう、相手のいいなりにならざるを得ないと考えてしまうことが、距離を上手くとれない原因なんですね。

家庭内においては、身のまわりの世話する義務だとかで、物理的な距離をとれない問題があるので、実際の距離と心の距離を切り分けましょうということになります。

ただし、身内っていうのは、心の距離をとりづらいものです。

それはなぜかというと、「甘え」が介在するからです。

甘えがあるから理屈通りにできないことが多いんです。

嫌な思いをするときっていうのは、だいたいは相手が自分に甘えてきているときです。

相手に甘えられて自分のやりたいことができないときに不愉快に感じます。

しかし、相手に甘えられる距離感であれば、逆に自分が甘えちゃってもいいんです。

そうすると甘えるのが当たり前だと思ってる相手が、拒否的な反応と見せるかもしれません。

そして、自分が甘えたのに、その甘えに従ってくれないかもしれませんが、それでもいいんです。

まずは逆手にとって、相手に甘えてみることです。

そうすると、これまで自分に甘えていた相手は、逃げようとするはずです。

これまでは甘えるために距離を近づけようとしてきたけれど、こちらから甘えて距離を近づけようとすると、人間の本能に従って逃げようとするわけです。

これによって相手からいろいろと頼られたり、わがままをいわれたりすることが、減ってくる可能性が高いです。

そもそも「甘え」というのは、普通の大人同士だったらいわない、子どもじみた言動のことです。

それを、あえてやってみるということです。

もちろん、相手との距離が近づきすぎて、自分が辛いからやってみるのであって、そこはコントロールしながらやらなくてはいけません。

それぞれの家族でケースが違うので、家族の距離のとり方には、唯一の正解があるわけではありませんが、1つの例として試してみてください。

きょうのひとことは、
「甘えられたら甘え返してみて」
でした。

参考になったかしら?