20年以上トップモデルとして活躍する冨永愛。美を叶える食事術を綴った書籍『冨永愛 美をつくる食事』が12月1日に発売された。
冨永愛にとって食べることは美しく生きる知恵。本書では、自身の経験に基づいた、美肌や太りにくい体をつくる食べ方のルールや美の哲学を、たっぷり学ぶことができる。
今回は本書の中から、週二回のベジタリアンデーについて、抜粋して紹介する。

冨永愛が「週二回のベジタリアンデー」でメインにするものPhoto by Keiichiro Muraguchi

お肉や魚などの動物性タンパク質を「豆類」に

 最近、週二回のベジタリアンデーを設けた。主に、お肉や魚などの動物性タンパク質を、「豆類」の植物性タンパク質に替えている。

 ベジタリアンデーを設けた理由は、お肉の替わりに豆類を食べた翌日は、体が軽く、ラクに感じたからということと、環境問題を考えてのこと。

 豆類は消化・吸収に時間がかかりすぎず、胃にやさしい。しかも栄養価も高い。

 私のように週二回とはいかなくても、疲れが溜まっていたらベジタリアンデーを取り入れると、体に負担をかけず、しっかり栄養を摂れるのでおすすめ。

 私が選ぶ豆類は国産で無農薬、使う種類は用途によっていろいろ。使いやすいのは、大豆、青大豆、とら豆、白インゲン豆、黒豆、黒千石大豆、金時豆、ひよこ豆など。豆はたくさんの種類があるので、いろいろ試してみるのも楽しい。

高野豆腐や代替ミートも活用

 栄養価の高い大豆タンパクとして、高野豆腐も忘れてはいけない。高野豆腐に関しては、日本の伝統食品と言っていいだろう。好き嫌いが分かれそうだが、タンパク質量は鶏もも肉の約2倍。絹ごし豆腐の約10倍。カルシウムや鉄分、大豆イソフラボンなど栄養成分もたっぷり。使いやすくカットした高野豆腐も売っているから、お肉や魚の代用品として、いろいろな料理に活用できる。

 そして忘れてはいけないのが、最近の代替ミートの進化だ。今では味も美味しく肉と変わらない食感の高度なものまで、たくさん出てきた。将来的にこういった代替ミートが、日常的に食卓に並ぶことも、ありえるだろうと思う。

忙しい日は野菜スープを取り寄せることも

 仕事で帰宅が遅くなり、疲れてちょっとラクしたいときは、オーガニックの野菜スープ屋さんから取り寄せて冷凍ストックしてある野菜スープをレンジでチンしたり、UberEatsしちゃおうって日もある。

 ほんとうに忙しい日や疲れたときは、宅配に頼ることで助けられている。すべては、自分の心と体の求めるもののバランスによって成り立っているのだ。

(本原稿は、冨永愛著『冨永愛 美をつくる食事』からの抜粋です)