正解は、「平均±標準偏差」にB:約68%、「平均±2標準偏差」にC:約95%。

ボリンジャーバンドと標準偏差

 ボリンジャーバンドを正しく理解するために、標準偏差に関する問題を出しました。

 ボリンジャーバンドは移動平均線の上下に引く2本の線で、1本は「移動平均+2標準偏差」、もう1本は「移動平均─2標準偏差」です。

 もし株価が正規分布していれば、上下2本のボリンジャーバンドの範囲に、株価の約95%が収まることになります。

 13週移動平均線の上下にボリンジャーバンドが引いてあり、過去13週間、ボラの小さい相場が続いていたとします。すると、ボリンジャーバンドの幅は狭くなります。

 そこへ突然、株価が急騰して上のボリンジャーバンドまで届くとは、どういう意味でしょう?

 過去13週間に無かった「新しい動き」が出たと考えられます。何か新しい好材料が飛び出してボラが大きくなったのでしょう。そこで買っていけば、出たばかりの好材料に乗ることができます。

 ただし、過去13週間、ボラの高い上昇相場が続き、ボリンジャーバンドの幅が広くなっている時に、株価がさらに上のバンドを超えていく場合は、話が変わります。

 めったにない高ボラ上昇相場が続いた後、さらに激しく上昇するということは、上昇が「行き過ぎ」の可能性があります。そういう時は、少し売ってみたいところです。

 ボリンジャーバンドは正しく意味を理解して使うとすばらしい武器になりますので、さらに次の問題を解きながら、理解を深めていきましょう。

(本稿は、『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)