定年まで働くなんて無理……生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資を始めた『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 忙しい会社員でも再現性が高い「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!

【現役サラリーマンが株式投資で2.5億円】<br />損切りしたら株価50倍以上になった銘柄とは?Photo: Adobe Stock

一度損切りした銘柄も
再度投資して成功する

一度損切りした銘柄は投資対象から外してしまい、株価のウォッチリストからも削除して、二度と見ないという個人投資家は多いかもしれません。でも、私は、損切りした銘柄でも、その後も業績の成長が望めそうな銘柄はウォッチリストに残しておいて、株価のチェックを続けています。

損切りした銘柄であっても、一度保有した銘柄は企業情報も値動きのクセなどもよくわかっています。ですから、まったく知らない銘柄より、次回はより適切なタイミングで購入することによって、利益を得られる可能性もあるのです。

ハビックス(3895)は、そうした成功例の1つです。ハビックスは、おしぼりなどに使用する不織布や、紙おむつなどに用いる衛生用紙の製造企業です。

1回目に買ったときは、株価が下落して損切りしましたが、その後、中国向けの紙おむつの需要拡大で工場を新設・増床して右肩上がりの成長を続けました。その過程で2回購入し、2回とも株価の上昇にともなって利益確定できました。

これまでの成績は2勝1敗なのですが、最終的な損益は900万円以上のプラスとなっています。ハビックスは近年、中国向けの需要が減少したことと、新型コロナウイルスの感染拡大のあおりを受けて外食産業でのおしぼり需要が激減したため、業績が悪化して株価も低迷しています。

しかし、自社製の不織布でマスクの製造・販売も始めましたし、アフターコロナで外食産業が持ち直せば株価、業績の回復が見込めるかもしれません。

損切りした銘柄の株価チェックを続けるデメリットとして、その銘柄の株価が上昇に転じると、精神的なショックを受ける点が挙げられます。私にも損切りした後に株価が10倍以上になった銘柄がいくつもありますが、神戸物産(3038)にいたっては、損切り後に株価が50倍以上になりました。

悔やんでも仕方ないので、損切りでひと区切りつけたと割り切っています。