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データサイエンティストの冒険

アナリティクスは課題認識から。
課題なきところに向上余地なし

工藤卓哉 [アクセンチュア]
【第4回】 2013年1月7日
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 サムスンが競争分野を徹底的/戦略的に絞り込む一方で、ユーザーの声(複雑な機能はいらない、必要最小限の機能と、洗練された薄型のデザイン、かつ安価なプロダクトが欲しい等)に傾注した結果、いまや日本の主要電機メーカーの利益を合算しても、サムスン1社の利益にも及ばない結果となった事実を見れば、私の指摘が間違いでないことは容易に認識していただけるだろう。

 ここで本質的なプロセスは、やはり課題を真摯に見つめて認識することである。アナリティクスも同じだ。発射台を間違えれば、着地点が大きくずれることは言うまでもない。つまり出発点となる正確なビジネス上の課題認識こそが、アナリティクスの本質なのである。

 危機意識や課題認識がないところに、向上のための成長ドライバが設定できるだろうか? 答えはNoだろう。課題認識はデータサイエンティストの基本動作なのである。

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工藤卓哉
[アクセンチュア]

Accenture Data Science Center of Excellence グローバル統括 兼
アクセンチュア アプライド・インテリジェンス マネジング・ディレクター
ARISE analytics Chief Science Officer (CSO)

慶應義塾大学を卒業しアクセンチュアに入社。コンサルタントとして活躍後、コロンビア大学国際公共政策大学院で学ぶため退職。同大学院で修士号を取得後、ブルームバーグ市長政権下のニューヨーク市で統計ディレクター職を歴任。在任中、カーネギーメロン工科大学情報技術科学大学院で修士号の取得も果たす。2011年にアクセンチュアに復職。 2016年11月より現職。 データサイエンスに関する数多くの著書、寄稿の執筆、講演活動を実施。


データサイエンティストの冒険

近年テクノロジーと数理モデルによってもたらされるアナリティクスが、ビジネスを大きく変えようとしている。データの高度な活用から次の打ち手を見出す力、アナリティクスの決定的な優位性を最前線から解説する。

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